2013 Fiscal Year Research-status Report
ライフコースアプローチによる看護教師の力量形成過程とその促進要因に関する研究
Project/Area Number |
24593224
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
石塚 淳子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50329520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 道子 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (60410510)
佐々木 史乃 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 助教 (20596332)
吉村 美奈子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 助教 (40636437)
野村 志保子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00218356)
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Keywords | ライフコースアプローチ / 看護教師 / 看護教育 / 力量形成 |
Research Abstract |
本研究は平成20年~22年度科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号20592521)「ライフコースアプローチによる看護教師の力量形成に関する調査研究」を継続させた研究である。平成24年度の実績では過去の研究をさらに進展させるように研究計画を検討した。平成25年度の研究内容は次の通りである。 1.ライフコースアプローチのデータ分析方法に関する検討:本研究のテーマは教師のライフコースアプローチ研究にヒントを得て開始されたものである。ライフコースアプローチは質問紙調査とインタビュー調査を併用してデータ収集を行う計画である。インタビュー方法について、「高知女子大学看護学会第39回学会」のナラィブ・アプローチの講演とワークショップに参加し、さらに日本質的心理学会 第10回大会におけるワークショップでは、ライフヒストリーの分析方法を学び、データ分析方法のヒントを得ることができた。これらのワークショップの学びの成果を活かす方向で研究計画も検討した。 また、近年ではインタビューの分析方法として、データテキストマイニングの手法を用いる研究も公表されていることから、IBMの研修に参加し、分析方法の検討を行った。 2.研究計画の検討と研究倫理委員会への申請:前回の研究成果および関連分野の文献検討に基づき研究計画を検討した。質問紙の内容を精選、プレテストを行った。9月には研究倫理委員会に申請し、質問紙調査およびインタビュー調査に関して倫理審査委員会の承認をうけることができたため、データ収集と分析に取りかかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成20年から22年度に実施した「「ライフコースアプローチによる看護教師の力量形成に関する調査研究」の調査結果から、質問紙調査の内容を再検討し、前回の質問紙調査では質問内容が多く回答に時間がかかるという課題があったが、今回の質問紙調査ではシンプルに10分程度の時間で回答が可能であることがプレテストでわかった。しかしながら、現在、質問紙調査依頼を行っても、郵送法という方法では協力が得られる学校数が確保しにくい状況であり、対象者数を確保するためには、依頼する学校を増やす必要性があることがわかった。 インタビュー調査は研究対象者と研究者の時間調整やインタビューの時期や場所の調整が難しく、なかなか協力していただき対象者数を確保するのが困難であった。 以上の状況から、データ収集に時間を要することになったが、データ収集と並行して分析を行っており、今年度中には成果を報告できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
現在はデータ収集とデータの集計と分析作業を行っている。データ収集後のデータ入力作業は信頼できる業者に依頼し、研究者らがデータの分析作業に集中できるようにしている。対象者数が確保でき次第データ収集を終了し、8月を目途に成果をまとめたい。 本年度が最終年であることから、研究結果をまとめながらライフコースアプローチの研究者にスーパーバイズを得る予定である。そのうえで今年度中に学会発表および投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
質問紙調査およびインタビュー調査を実施中であるが、当初予定していた郵送代、およびインタビューの謝礼が年度末において対象者数を満たしていないため、当初計画よりも未使用分が多くなった。 また、研究分担者1名が一身上の理由で研究分担者を辞退することになり、当初計画していた予算の使用予定を修正する必要が生じたためである。 現在、質問紙の回収、およびインタビュー調査を実施しており、輸送代、およびインタビュー調査の謝礼については、計画通り使用する予定である。 また、本研究の最終年度にあたり、研究成果をピア・レビューすること、また研究を公表するにあたってのスーパーバイズを得るための旅費および謝金を計画しているため、次年度の予算に組み入れて使用する予定である。
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