2014 Fiscal Year Research-status Report
ライフコースアプローチによる看護教師の力量形成過程とその促進要因に関する研究
Project/Area Number |
24593224
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
石塚 淳子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (50329520)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 道子 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (60410510)
佐々木 史乃 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (20596332)
吉村 美奈子 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (40636437) [Withdrawn]
野村 志保子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00218356) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 看護教師 / ライフヒストリー / ライフコースアプローチ / 力量形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は平成20年~22年度科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号20592521)「ライフコースアプローチによる看護教師の力量形成に関する調査研究」を継続させた研究である。平成26年度の研究内容は次の通りである。 看護教師に対するライフヒストリーインタビュー:これまで看護教師の成長過程を詳細に研究した研究はない。看護教師の長年にわたる教師経験を具体的に記述するためには、その人固有の生活史に迫る必要がある。さらに看護教師の教育実践は複雑で単純ではなく、単に学校内の出来事や授業場面に限定せず、その生活や人生にまで包括した分析を必要とすると考え、インタビューに取り組んだ。今年度は長年看護教育に携わってきた熟練看護教師を対象にインタビューを行った。彼女らは困難な教員人生を送りながら、決してあきらめることなく困難を乗り越えていた。看護教師たちは様々な経験を積みながら、いったん確立した教師としての「観」の問い直しが求められていた。困難を乗り越える契機とは様々な「出会い」があり教師自身の「観」の問い直しとなる。それらの「出会い」は単に方法論でなく背後にある理念や哲学との出会いであり、看護教師としての職業を継続させる要因として「出会い」が経験できるサポートシステムが必要であると考えた。 看護教師に対する職業継続要因に関する質問紙調査:職業継続要因を明らかにするためにはある程度の対象者数を得て統計的に分析をする計画であったが、質問紙を配布しても郵送法では回収率が低いため、協力依頼する学校をさらに増やす必要があると考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙調査依頼を行っても、郵送法という方法では協力が得られる学校数が確保しにくい状況であった。インタビュー調査は研究対象者と研究者の時間調整やインタビューの時期や場所の調整が難しい現状があり、当初予定の対象者数を確保するのが困難であった。対象者の協力はあまり得られず少数に終わった。ただしインタビューの内容としては質の高い聞きとりができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の前半で質問紙調査のデータ収集とデータの集計、分析を完了させる。さらにインタビュー調査の対象者を増やして実施する。平成27年度の後半ではそれまでの質問紙調査とインタビュー調査の結果を再整理し、総合的に分析して論文としてまとめたい。
|
Causes of Carryover |
平成26年度中にデータ収集と分析を終え研究成果を発表する予定であったが、質問紙調査の協力依頼が得にくい現状があり、さらにインタビュー調査の対象者を増やすために当初予定のデータ収集期間を延長することにした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙調査のデータの入力費用およびインタビューデータのテープ起こし費用が必要になる。また研究成果について学会発表を予定しているため、旅費等が必要となる。
|
Research Products
(1 results)