2013 Fiscal Year Research-status Report
外来機能の強化による医療関連感染予防のための連携システム開発と評価
Project/Area Number |
24593225
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
矢野 久子 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (00230285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 法子 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (90249342)
脇本 寛子 名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (40336706)
市川 誠一 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (90106302)
前田 ひとみ 熊本大学, その他の研究科, 教授 (90183607)
戸苅 創 名古屋市立大学, その他部局等, その他 (50106233)
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Keywords | 感染予防 |
Research Abstract |
研究協力施設の追加申請等のため,名古屋市立大学看護学部研究倫理委員会の承認を得た(平成25年9月,ID13015-2).新研究協力施設C施設での倫理審査会の承認および理事長の許可を得て研究を実施した.これまでVIDASにより麻疹・風疹等の抗体価を測定していたが,麻疹キットのみ2013年春から販売中止となっている.このため,血清32検体の麻疹抗体価をPA法及びEIA「生研」法で測定し,VIDASによる解析済みの結果と比較検討をした.この結果,麻疹抗体に関しては,EIA(計算値)にて判定することとした.また,外来職員に対する質問紙を修正した.修正内容としては,既研究協力実施機関よりも外来で勤務している職種が多いために,その職務内容を追加した他,麻疹等の抗体価測定時期とワクチン接種時期が,就業してからなのか否かを判別可能にした.今回,研究を実施したC施設における外来職員の研究協力者は,104名(内訳:医療従事者;医師10名,歯科医師6名,看護職29名,薬剤師9名,臨床検査技師7名,診療放射線技師7名,歯科衛生士4名,理学療法士2名,歯科技工士1名,非医療従事者;事務職員13名,看護助手16名)であった.年代は,20代19.2%,30代32.7%,40代31.7%,50代14.4%,60代以上1.9%であった.男性24.0%,女性76.0%であった.抗体価の測定で,陰性/判定保留(免疫非獲得)であったのは,麻疹3.9%,風疹2.9%,水痘7.6%,流行性耳下腺炎5.7%,HBs25.0%であった.今回の抗体測定結果で免疫が非獲得と判明した場合,ワクチン接種をするかと問うと,受けない/分らないと回答した者が9.6%であった.また,これまでの抗体価測定結果やワクチン接種歴等の記録を保管している者は50%に留まっていた.今後,さらに施設別,職種別,年代等によって解析を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
VIDAS麻疹抗体測定キットが販売中止となったため,抗体価測定に関する検討に時間を要した.しかし,25年度中に新たな研究協力施設の依頼を行ない,外来職員104名に関するデータ収集を実施することができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの調査,解析結果を踏まえて,感染管理認定看護師等との連携による外来感染対策予防に関する研究を遂行する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度に研究を実施した研究協力施設における研究協力者は104名であった.解析に要する費用が予定より少なかったため. これまでの調査結果をさらに解析する予定である.また,感染管理認定看護師等からの助言等に対する謝金等を含めて,地域全体での感染予防対策を明確にするよう研究を遂行する予定である.また積極的にこれまでの研究成果を公表する予定である.
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Research Products
(6 results)