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2013 Fiscal Year Research-status Report

手洗いと速乾性擦式手指消毒薬を併用する際の注意点に関する検討

Research Project

Project/Area Number 24593239
Research InstitutionMiyazaki Prefectual Nursing University

Principal Investigator

島内 千恵子  宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (00206161)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平山 登志子  宮崎県立看護大学, 看護学部, 助手 (60626993)
Keywords手指衛生 / 手洗い / 手指消毒 / 速乾性擦式手指消毒薬 / 石鹸 / 併用 / 注意点 / ウォータレス法
Research Abstract

手洗い直後に速乾性擦式手指消毒薬を使用した場合、手指から多数の細菌が検出されることがあり、どのような石鹸使用後にどのような速乾性擦込式手指消毒薬を使用した場合多数の細菌が検出されるのか、どのような場合は大丈夫か、どのような対策をとればよいか検討することを目的としている。
平成25年度までに、液体石鹸2種類、固形石鹸1種類と流水、および流水のみの4通りで手洗いし、滅菌ペーパータオルで拭いた後、速乾性擦式手指消毒薬9種類(うち2種類は手術時手指消毒ウォータレス法用)で手指消毒を行い、手形培地(SCDLP:消毒薬不活性化剤添加トリプトソーヤ寒天培地)で、手洗い前、手洗い後、消毒後に手指細菌の検出を行った。各手洗い・手指消毒の組み合わせについて、29~36例検討した。
2種類の手術時手指消毒ウォータレス法用以外の7種類の速乾性擦式手指消毒薬を手洗い後に使用した場合、いずれも手洗いをしないで消毒した場合と比べ、検出細菌数が多い傾向がみられ、石鹸の種類や石鹸使用の有無による大きな差はみられなかった。
手術時手指消毒ウォータレス法用の速乾性擦式手指消毒薬(エタノール約80vol%、クロルヘキシジングルコン酸塩0.5g/100ml、ジェル状)は、手洗い後に消毒しても検出菌数が少なく、手洗い後の使用に適していると考えられた。しかし、別のクロルヘキシジングルコン酸塩0.5%含有の手術時手指消毒ウォータレス法用の速乾性擦式手指消毒薬を手洗い後に使用した場合、消毒後の検出菌数が多い例が若干あり、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5%入っていれば大丈夫とは言い切れない面もみられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

手洗い直後に速乾性擦式手指消毒薬を使用した場合、手指から多数の細菌が検出されることがあり、どのような石鹸使用後にどのような速乾性擦込式手指消毒薬を使用した場合多数の細菌が検出されるのか、どのような場合は大丈夫か、どのような対策をとればよいか検討することを目的としている。これまでに以下のようなことが明らかになってきた。
3種類の石鹸と流水、および流水のみの4通りの手洗いと9種類(うち2種類は手術時手指消毒ウォータレス法用)の速乾性擦式手指消毒薬について、各組み合わせ29~36例検討した。その結果、2種類の手術時手指消毒ウォータレス法用以外の7種類の速乾性擦式手指消毒薬を手洗い後に使用した場合、いずれも手洗いをしないで消毒した場合と比べ、検出細菌数が多い傾向がみられ、石鹸の種類や石鹸使用の有無による大きな差はみられなかった。
手術時手指消毒ウォータレス法用の速乾性擦式手指消毒薬(エタノール約80vol%、クロルヘキシジングルコン酸塩0.5g/100ml、ジェル状)は、手洗い後に消毒しても検出菌数が少なく、手洗い後の使用に適していると考えられた。しかし、別のクロルヘキシジングルコン酸塩0.5%含有の手術時手指消毒ウォータレス法用の速乾性擦式手指消毒薬を手洗い後に使用した場合、消毒後の検出菌数が多い例が若干あり、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5%入っていれば大丈夫とは言い切れない面もみられた。

Strategy for Future Research Activity

平成24、25年度には実施していない手洗い方法(石鹸の種類および流水のみ)と速乾性擦式消毒薬と組み合わせについて検討する。可能であれば黄色ブドウ球菌に着目した検討も行う。手洗い後に擦式消毒した場合、検出菌数が増える理由として、皮膚表面に水分が存在することで、消毒薬と皮膚が接触しにくくなること、消毒薬の成分が希釈されることによる消毒効果の低下が考えられる。また、手洗いをしないで擦式手指消毒薬を使用した場合に比べ、手洗い後に擦式手指消毒薬を使用すると、皮膚表面に水分が存在することで、擦り込みに要する時間が延長し、消毒効果の低下した状態で長く手をこすりあわせることで、手指細菌が浮き上がり剥がれやすくなることが考えられる。そこで、手洗い後に速乾性擦込式手指消毒薬を使用するまでに時間置いた場合、どの位で手洗いの影響がなくなるか(手指が乾燥するか)の検討も今後行いたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

大学内の研究旅費で学会発表することができたため
データ整理・分析、データ保存、印刷等を行うための環境整備、手形培地や、石鹸・消毒薬の物品購入、コロニーカウント・データ整理の人件費、研究についてアドバイスを受けるまたは発表するための旅費

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 手洗いと速乾性擦式手指消毒薬を併用する際の注意点に関する検討

    • Author(s)
      島内千恵子
    • Organizer
      第29回日本環境感染学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      東京都(グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール)

URL: 

Published: 2015-05-28  

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