2013 Fiscal Year Research-status Report
看護基礎教育におけるコミットメント能力の育成と評価法
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24593240
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
金城 祥教 名桜大学, 健康科学部, 教授 (00205056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 凌子 名桜大学, 健康科学部, 講師 (80461672)
金城 やす子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (90369546)
徳田 菊恵 名桜大学, 健康科学部, 助教 (90461673)
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Keywords | 看護基礎教育 / コミットメント能力 / SYMLOG分析 |
Research Abstract |
平成25年度入学生に対してSYMLOG分析を実施した。分析結果を学生個々にフィードバックしゼミ活動に活用した。その後の経過については研究者間で検討する予定である。成長エピソードに関するインタビューを実施しSYMLOG分析の結果をもとに総合的に分析してU-DディメンションのP-Nディメンションの変化から学生のコミットメント能力の評価を行った。 卒業生及び在学生をシンポジストとして迎えて「学生が主人公となる学び舎づくりー参画型看護教育の評価」と題してシンポジウムを実施した。卒業生(1期生ー3期生)からは学生時代に培った「気になったらレスポンス」の合言葉で日常的に培ってきたコミットメント能力が看護の臨床現場でも役立っているとの報告があった。また学生時代に修得したポートフォーリオの技法は新人看護師としての歩みの中でも継続して実践されており、本学の学生参画型教育の中で自己教育力が確かなものとして修得されていることが確認された。今後とも卒業生へのインタビューを実施して本学の参画型看護教育の評価を行っていく予定である。 看護教育における参画型看護実践の教育技法の開発とその評価を目的に 参画型看護教育評価プロジェクトを立ち上げ2年間の活動の報告書を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本学の小人数教育は協同学習理論にもとづいて教養演習として実践されており、その教授法も確立されつつある。1年生のゼミに複数人の2年生がチュターとして参加しており、学生同士のピアエディケーションが展開されている。その中でカードメソッドが多用されており、学生のゼミ活動へ自己投入が自然行われるという仕組みが開発されてきた。 これらの教授法の開発とともに評価方法の検討がなされており、SYMLOG分析もその一つの評価法として検証されている。
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Strategy for Future Research Activity |
コミットメントを集団の場における自己投入という考え方にもとづいて、集団における他者への影響力を示す指標としてSYMLOG分析のU-Ddimension を評価指標として、経年的にその変化をみていく計画である。平成25年度入学者、平成26年度入学者について研究協力の得られた学生、並びにゼミ担当教員にグループインタビューを実施する。学生の成長エピソードを聞き取り質的に分析する。その場で合わせてSYMLOGアセスメントを実施する。(担当;大城凌子、徳田菊恵、金城祥教、金城やす子)。また、研究協力の得られた卒業生へのインタビュー(グループインタビュー含む)を実施して、成長エピソードを聞き取り質的に分析する。可能ならば、同時にSYMLOGアセスメントを実施する。(担当;大城凌子、徳田菊恵) 研究者会議を開催し結果について分析討議する。(担当;金城祥教、参加者:朴在鎬、金城やす子、大城凌子、徳田菊恵) 研究の中間成果報告として国内外の関連学会において中間発表を行い、第3者評価を基にしながらコミットメント概念をコンピテンシ―モデルとの関連で検討を進める。 平成26年度は最終年度であり、平成24年、平成25年度の研究で得られたデ―タをもとにして綜合的な分析、検討を行い、「看護実践能力」の基盤となるコミットメント能力を看護基礎教育において育成する意義と、その教授法について報告書を作成する。 (担当者;金城祥教、朴在鎬、金城やす子、大城凌子、徳田菊恵)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学生の研究参加の承諾が遅れたことから、SYMLOG分析にかかる委託費が実施できなかった。 本年度は最終年度であることから会議の複数回の開催、学会発表、報告書作成に予算を執行していく計画である。
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Research Products
(5 results)