2014 Fiscal Year Annual Research Report
母性看護学における看護実践能力を高めるための教育方法の開発
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24593242
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Research Institution | Ibaraki Christian University |
Principal Investigator |
坂間 伊津美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (40285052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
礒山 あけみ 茨城キリスト教大学, 看護学部, 講師 (00586183)
小松 美穂子 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (50134169)
渋谷 えみ 茨城キリスト教大学, 看護学部, 准教授 (60382818)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 母性看護 / 看護実践能力 / 教育方法 / 映像型教材 / 看護基礎教育 / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の実績は以下のとおりである。 1.紙上患者事例をもとに、母乳育児の確立に向けた看護について学生が実習を行うシナリオでの映像型教材を作成した。 2.看護過程の演習に映像型教材を加えた学習の有効性について学年差の有無を検討するため、質問紙調査を実施した。研究参加の同意を得た3年次生18名を、看護過程の授業終了後に映像型教材での学習を加える介入群と対照群に無作為に割り付け、介入群には前年度と同じ教材を1週間、自己学習で視聴してもらった。自己学習前後および母性看護学実習終了後に調査を行った。有効回答は、自己学習後、実習終了後とも14名(有効回収率77.8%)であった。教材での学習について、介入群の半数以上が ‘とても役立った’と答えたのは、「知識を習得する」「母性看護技術を習得する」「看護の場面をイメージ化する」「看護過程を一連の流れとして理解する」「主体的な学習への動機づけとなる」であり、前年度とほぼ同様であった。しかし、映像教材視聴の有無による母性看護実践への理解や自信に有意差はみられなかった。また、母性看護実践能力に対する自己評価は、前年度同様、自己学習前後の有意差はみられず、実習の前後で有意な変化を示した。 3.1)映像型教材開発の過程、2)周産期看護過程に映像型教材を用いる学習の効果、について研究成果を発表した。 研究期間全体を通じて、3本の映像型教材を作成し、対照群を設定した介入調査を2回実施した。看護過程の学習に映像型教材を加える方法は、看護場面のイメージ化や看護実践に対する学生の意識を強化する方法として一定の効果があると示唆できた成果は重要である。しかし、看護実践能力を高めるには、教材を授業で用いる際に学生の気づきや思考を促したり、知識や技術を学習するきっかけとするなど、講義・演習・実習をつなげる工夫をさらに要することが明らかとなり今後の課題である。
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Research Products
(2 results)