2013 Fiscal Year Research-status Report
社会人経験をもつ3年課程看護専修学校生の学習支援のありかた
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24593275
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
三木 隆子 四国大学, 看護学部, 助教 (70552115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檀原 いづみ 四国大学, 看護学部, 准教授 (20295041)
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Keywords | 3年課程看護専修学校 / 社会人学生 / 学習支援 |
Research Abstract |
【研究計画】①平成24年度に行った面接の結果をもとに、看護学生および教員用の学習および学習支援に対する認識の調査用紙を作成する。②3年課程看護専修学校生(3年生)に学習および学習支援に対する認識のアンケートを行う。③教員に社会人学生の学習および学習支援に対してどのように認識し支援を行っているかのアンケートを行う。 【成果】<調査内容>①看護学生は、学習および学習支援に対する認識(社会人の経験と看護の学習・学習意欲・基本的学力・私生活・講義・看護技術演習・看護研究・臨地実習・臨地実習指導)等である。②教員は、社会人学生の学習および学習支援に対する認識(看護学生とほぼ同じ)と学習支援の実際等である。<結果>3年課程看護専修学校45校に調査用紙を配布し、回収した調査用紙に不備のあるものを除き、社会人学生197部、一般学生517部、教員186部を分析対象とした。社会人学生と一般学生の認識を比較すると、社会人学生は、一般学生より「学習意欲」と「基本的学力」は有意に高いと認識していた。「私生活」で社会人学生は、一般学生より学業と私生活の調整が必要であることが有意に高いと認識していた。その他の質問では差は少なかった。社会人学生と教員の認識を比較すると、60問中44問の質問に有意差があり、社会人学生と教員の認識にズレがあることが解った。「社会人経験と看護の学習」では、社会人学生は、教員より有意に高く社会人の経験が看護の学習のプラスになっている部分があると認識していた。教員は、社会人学生より有意に高く社会人の経験が看護の学習にマイナスになっている部分があると認識していた。「基本的学力」では、教員が、社会人学生より有意に高く研究能力及び文章力があると認識していた。「看護技術演習」では、社会人学生は、教員より有意に高く就職時の即戦力につながる内容に重点をおいて学習したいと認識していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査内容を吟味し調査用紙を作成する作業に時間がかかった。調査対象校に研究協力の依頼をすること、さらに研究協力の承諾を得てからの調査用紙の配布と回収に予定以上の時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者と充分に連携しながらデータの分析を行い信頼性を高めていく。また、社会人学生の学習支援のあり方について多面的に考察を加える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額として31342円を計上しましたが、実際に余ったわけではありません。アンケート用紙等の印刷代と研究協力校へのアンケート用紙の送料等が36万円ほどになりました。アンケートのデータ入力のアルバイト手数料に5万円ほど必要になりましたが、残った科研費で賄えず、私費で支払いました。結果的には、次年度に残金を繰り越すことになりました。 以下のとおりです。 物品費:31342円、旅費:100000円、その他:100000円
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Research Products
(3 results)