2015 Fiscal Year Annual Research Report
内服抗がん剤治療を受ける患者のセルフケアを促進する外来看護援助プログラムの開発
Project/Area Number |
24593339
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
森本 悦子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60305670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 菜穂美 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (00454306) [Withdrawn]
片岡 純 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70259307)
山田 みつぎ 千葉県がんセンター(研究所), その他部局等, その他 (80623389)
小山 裕子 関東学院大学, 看護学部, 助手 (50737509)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護学 / がん看護学 / 外来化学療法看護 / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、内服抗がん剤治療を受ける患者のセルフケア能力を最大限に発揮し、副作用症状出現の予防と日常生活の維持を目指す外来看護援助プログラムを開発することである。平成27年度は、前年度までの調査および分析で得られた内服抗がん剤治療を受ける患者の身体的側面の困難さや取り組みに加え、心理社会的な側面での困難さについての分析を進めた。結果として、患者は内服抗がん剤を使うことやその副作用症状に対する強い不安感を抱いていること、さらにその効果についての不透明さを心配していることが明らかとなった。これらの結果には、内服抗がん剤の内服により出現した身体症状の困難さが大きく影響していることが示唆された。その他、日常生活の維持への不安や、生活の変化の困難が示された。 さらに症状マネジメントおよび外来看護師によるセルフケアプログラムをキイワードとして主として海外文献のレビューを行った。結果、専門家がファシリテートする介入で、対象患者の個別性に対応できるよう少人数もしくは個別でのプログラムが本研究が対象とする患者には有効であることが示唆された。そして、プログラムに含まれるべき内容には、患者自身が病気の状態を理解し、関連する治療を受けることを主体的に意思決定できるような援助や内服管理について、さらには予後を見据えての心理的側面を支える看護援助が必要であると考えられた。これについては本研究における内服抗がん剤治療を継続する対象者が、いくつかのがん治療を経過し予後の見通しが比較的悪い状態にあったことも影響していると考えられた。
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Research Products
(1 results)