2012 Fiscal Year Research-status Report
出産後の夫婦の相互作用を促す予期的看護支援プログラムの構築
Project/Area Number |
24593376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
塩野 悦子 宮城大学, 看護学部, 教授 (30216361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 功子 東京医科歯科大学, その他の研究科, 教授 (20194102)
山田 志枝 宮城大学, 看護学部, 助教 (50568798)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
本年度は、出産後の夫婦の関係性を促す予防的看護支援のプログラムの内容検討のために、文献検討を中心に研究を実施し、以下の3点において研究活動を行った。 ①先行研究を両親学級に取り入れる試みについて、「産後の夫婦の相互作用を促す看護支援のあり方―両親学級への新しい提言―」として学会発表(日本家族看護学会)を行った。子どもが生まれてからの父親と母親の違いという状況をうまく乗り越えるには、子どもの世話のゲートと妻のストレスのゲート、これら2つのゲートを開けることによって子育て中の夫婦に生じていることや、効果的に開ける方法などについて、妊娠期から両親に予期的に指導していくことが支援として有効ではないかと提案した。 ②本プログラムの主要理論とする成人学習理論の要素を取り入れていると思われる両親学級の文献7件から、「成人学習理論に基づいた両親学級の文献検討」を行い、北日本看護学会(9月)で学会発表を行った。「参加型」や「小グループ制」と称して効果の高い周産期の教育方法とされているものの、その理論的根拠ならびにエビデンスは明示されていない。今回抽出されたものを生かしつつ、両親学級の改善に向けた評価研究につなげていきたいと考察した。 ③国内外の産後早期の夫婦の関係性に焦点を当てた質的研究のメタ統合を行った。その結果を2014年開催のICMの学会発表に「The parents' relationships after having their first baby in the early parenthood: A qualitative meta-synthesis」として申請している。結果として父親と母親は同じように親にはならないというテーマが抽出され、親になる違いをいかに妊娠期から予防的に支援するかが重要であると考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は文献検討からプログラム内容検討と作成までの予定であったが、メタ統合分析の文献検討で、産後早期の夫婦を対象とした質的研究の文献を選定したり、海外文献をメンバーで読み合わせるのに時間を要したため、達成度にやや遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は平成24年度の文献検討結果を生かしながら、①出産後の夫婦の相互作用を促す予期的看護支援プログラムの作成を行う(DVD教材やパンフレット作成予定)。 ②プログラムの効果測定方法を検討する(質問紙等)。③研究方法詳細は再度検討を行いながら本調査の研究計画書を作成し、宮城大学倫理委員会に申請して審査を受ける。④倫理委員会承認後、両親学級において妊娠期の初産夫婦に対して上記プログラムを実施するなど、本調査を開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費として、教材作成のためのビデオ機器、編集ソフト、DVD教材作成費(ナレーター外注等)、その他PC周辺機器類、関連図書費、文具等の物品購入費、東京での科研会議における出張旅費、学会参加等の旅費、資料整理のための人件費、調査対象者への謝金、通信費や学会参加費などのその他に使用を計画している。
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Research Products
(2 results)