2015 Fiscal Year Annual Research Report
母体・胎児集中ケアのための研修プログラムの開発に関する研究
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24593381
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
大月 恵理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90203843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 えり子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 講師 (10431735)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 母体・胎児集中室 / ハイリスク妊娠 / 研修 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、これまでの調査結果から、MFICU看護職者に対する研修内容について整理し、そのすべての項目についての必要性をデルファイ法により調査した。調査は、大項目8、中項目22、小項目67について、「絶対実施することが必要」「実施することが望ましい」「できれば実施したい」「実施する必要はない」という4段階で意見聴取した。「できれば実施したい」まで含めた合意率が95%未満であった項目数は7項目であった。理由としては、MFICUに特化していないというものが多かった。今後は、合意率の低かった項目については、内容を吟味・修正し、再度調査し、MFICUに必要な研修内容を同定する予定である。 また、MFICU看護のための研修会プログラム案より一部を試行し、参加者の目標達成程度を明らかにし、同時に妥当性とあらたな研修会への希望を確認することを目的として研修会を試行した。長期安静臥床における安楽かつ快適な日常生活支援、長期安静臥床における親役割獲得支援、入院長期化における精神的援助、意思決定支援の理解を目標とし、事例をもとにしたグループワークを中心として計画した。全国の総合周産期母子医療センターより募集し、23名の参加協力を得た。研修会実施後の質問紙結果から、目標達成については、親役割支援のみ81.8%の達成率であったが、それ以外は90%以上の達成率であった。事例が適切でありディスカッションしやすかったこと、日頃交流することが出来ない他の病院の状況が分かり、視野が広がり、自らの看護を振り返るきっかけになったことなどが、達成の理由として記述されていた。同様の研修会の必要性については、全員が「絶対に必要」または「かなり必要」と回答した。倫理的な課題を含む事例について検討する研修の重要性や、多くの地域から参加者が集まり、情報共有することの重要性が記述されていた。
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