2012 Fiscal Year Research-status Report
Maternal Confidenceを育成する看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
24593393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Maternal Confidence / 母親 / 自信 / 看護介入 |
Research Abstract |
本研究では、乳児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラムの開発を目的として研究を行い、1.乳児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラムを開発すること。2.乳児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラムを実施し、その効果を明らかにすることを目的に研究に取り組む。 平成24年度の計画として、Maternal Confidence育成の看護援助の抽出をかかげ、1.Maternal Confidenceを育成する看護介入に関する文献検索としてMaternal Confidenceを育成する看護介入に関する先行研究を多方面より文献検索を行った。文献検索の結果、Maternal Confidenceに関する原著論文として2010年より2012年まで国内にて272文献が抽出され、Maternal Confidenceの構成概念である「子どもの健康の保持・増進」「子どもとの生活に関する行動」「育児に関するマネージメント」「子どもの理解に関する感受性」「子どもとの生活に関する知識」5つの局面に対する各側面の看護援助の側面がが明らかとなった。 また2.母性領域の看護師・助産師からMaternal Confidenceを育成に向けて行っている看護援助の抽出に向けて現在研究計画書を作成、学内での倫理審査委員会への提出準備段階である。(①対象者:臨床経験3年以上の母性看護領域の看護師・助産師20名を対象、②データ収集方法:データ収集は、Maternal Confidenceの育成に向けて行っている看護援助場面、及び困難さを感じた場面、援助をとおしての対象者の変化等について半構成的法にてデータ収集を行う)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度計画では、1.Maternal Confidenceを育成する看護介入に関する文献検索、2.母性領域の看護師・助産師からMaternal Confidenceの育成に向けて行っている看護援助の抽出までを当初計画として立案していたが、現在1.文献検討を終え、2.看護援助の抽出に向けて研究計画書の見直し段階である。 進行がやや遅れている理由としては、1.文献検索への時間を多く費やしたことがあげられる。Maternal Confidenceに関する研究は、育児不安等の社会的状況と照らし合わせて、母親の肯定的な力として注目されてきており、類似概念等を含めて多方面からの文献検索が必要であり、当初の予定よりも文献の分析が必要であったことがあげられる。 また、その他2.他の学内での業務との調整が困難であったことも理由としてあげられる。本大学では数年前より学部での助産教育を望んでおり、年間多くの時間を学内での演習や夜間に及ぶ実習等に責しており、研究との時間調整が困難な場面があったことも理由として考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の計画として、Maternal Confidence育成の看護援助の抽出に向けて、臨床経験3年以上の母性看護領域の看護師・助産師20名を対象にMaternal Confidenceの育成に向けて行っている看護援助場面、及び困難さを感じた場面、援助を通しての対象者の変化等について半構成的法にてデータ収集を行う。また、得られたデータを質的帰納的方法にて分析を行う。Maternal Confidenceを育成する看護援助場面、及び困難さを感じた場面、援助を通した対象者の変化等を表す部分を抜き出し、意味内容を表現するコード名をつけ、概念を分類してカテゴリとする。さらにカテゴリ間の関係を検討して図式化しMaternal Confidenceを育成する看護介入を抽出する。研究過程において母性領域専門家にスーパーバイズを受ける。 また、看護援助の抽出をもとに、MC育成の看護介入プログラムの作成に向けて、Maternal Confidenceを育成する看護介入プログラムの考案を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度、繰越金額が生じた理由として、文献の分析に時間を要したこと、また、学内での業務との調整が困難であったことなどより研究計画がやや遅れたことがあげられる。次年度は、看護師・助産師20名を対象にデータ収集を行って行くため、研究協力者・専門職者への謝金等、データ分析に向けての大学院補助等の人件費に研究費を要する。 また、データ収集時および、新たな知見、現在の母性・助産領域の動向の把握として学会への参加を行うための国内旅費に研究費を要する。 その他、設備備品等としてノートパソコン、ICレコーダー等の備品費を要する。 また、文献複写及び書籍に関する費用を要する。
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