2015 Fiscal Year Research-status Report
在日中国人女性留学生の性の健康維持・増進をもたらす看護支援に関する研究
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24593416
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
斉藤 早苗 梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (40269858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
カルデナス 暁東 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (80434926)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中国 / 女性留学生 / セクシュアル/リプロダクティブヘルス / QOL / 健康 / 看護 / 国際 / 性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在日中国人女性留学生の性の健康維持・増進をもたらす看護支援方法を開発することである。 平成25年度は、在日中国人女性留学生のセクシュアル/リプロダクティブヘルスニーズを把握することを目的に無記名自記式質問紙調査およびインタビュー調査を実施した。 平成26年度は、調査結果を整理・分析し、その成果の一部を関連学会に発表した。また、これまでの調査分析結果・情報収集結果・研究者らの先行研究成果と文献検討等に基づいて、在日中国人女性留学生のための映像教材(中国語、カラー映像11分(DVD))とリーフレット教材(中国語と日本語の2種類、A4両面カラー印刷)を製作した。 平成27年度は、製作した教材を用いて、在日中国人女性留学生への介入研究を、梅花女子大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。データ収集は、フォーカスグループインタビュー法を用いた。現在データの分析中である。また、製作した教材は、在日中国人女性留学生が在籍する大学等の関連機関、約150カ所に発送して紹介した。 平成28年度は、介入研究の結果分析を経て、在日中国人女性留学生の性の健康維持・増進をもたらす看護支援プログラムについてまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年7月に激化した尖閣諸島問題によって日本と中国の関係性が悪化した。その影響を受け、本研究課題の第一段階である平成24年度実施予定の在日中国人女性留学生を対象とした無記名自記式質問紙調査およびインタビュー調査の実施が平成25年度にずれ込んだことによる影響が続いた。つまり研究開始のずれ込みによる遅れが、その後の研究遂行に影響をおよぼした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究開始年(平成24年度)実施予定の調査研究が、平成25年度にずれ込み、その後の研究遂行に影響をおよぼした。当初の研究計画より、およそ1年の遅れであるため、補助事業期間を1年度延長の承認申請を行い、補助事業期間延長が承認された。 平成28年度は、研究成果のまとめ、報告等を行う。
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Causes of Carryover |
平成24年度の尖閣諸島問題で日本と中国の関係性が悪化した影響を受け、平成24年度実施予定の調査が平成25年度実施となり、以降研究計画が順次1年度ずれ込んでいったことによるものである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果の報告に必要な備品を購入する。関連学会へ情報収集や研究成果報告のための旅費等に使用する。
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