2014 Fiscal Year Annual Research Report
保健師基礎教育における地域看護診断の演習・実習で用いる評価ツールの開発
Project/Area Number |
24593450
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
牛尾 裕子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (00275322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 美抄 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (10362766)
飯野 理恵 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40513958)
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60326113)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 保健師 / 地域看護診断 / 教育方法 / 教育評価 / パフォーマンス評価 / 看護大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1 地域看護診断の実習・演習における教員の学び評価視点の分析:看護系大学で地域看護診断の実習演習に直接携わっている教員12名(講師3名、准教授8名、教授1名)を対象に、地域看護診断の教育的介入の状況と教員がとらえた学びの反応について、インタビューを実施・分析した。教員が評価した学びの内容は、「重要な情報の抽出と解釈」「地域・生活の共感的理解」などの思考・判断・表現、「情報収集のためのコミュニケーション」などの技能、「公衆衛生看護の知識・理解の深化」という知識・理解、「保健師の実践へのコミットメント」などの関心・意欲・態度から構成された。得られた学び内容リストの内容的妥当性は、地域看護学・公衆衛生看護学の教育にかかわる教員・保健師を対象とした質問紙調査(31件回収率22.7%)、保健師4名を対象としたインタビュー調査により検討した。 2 地域看護診断学び評価ツールの検討・原案作成:国内文献の検討により、地域看護診断教育の目標設定や評価の効果的なツールは未開発であり、海外文献でも、地域看護の実践的な教育については、先駆的な実践報告が大半であり、系統的な学習評価の方法論の開発に至っていなかった。地域看護診断は、対象となるコミュニティと対峙し、情報の入手・識別、読み取り、統合、説明等、思考・判断・表現などの能力を統合した高次の能力である。このような高次の能力の評価方法としてパフォーマンス評価の考え方を採用し、その評価ツールの一つである、ルーブリックの原案を、1で得られた結果をもとに作成した。 本ツールの使用により、学生と教員の間で評価を共有し、その結果を学習とその支援に活かすことが可能になる。また、各大学それぞれのカリキュラム、多様な地域看護診断の教育プログラムの内容に左右されず、柔軟な使用が可能である。今後は、本ツールを活用した地域看護の実践的学習モデルの開発に着手する計画である。
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Research Products
(6 results)