2012 Fiscal Year Research-status Report
がんサバイバーと家族を支援するIPWによるキャンパス型緩和ケアプログラムの開発
Project/Area Number |
24593489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
川畑 貴美子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40338190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 純子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00320672)
筑後 幸恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60310512)
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00291740)
金子 潔子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40389086)
阿部 まゆみ 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (80467323)
菊地 悦子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (90307653)
中澤 良子(大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80381432)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | がんサバイバー / 緩和ケア / キャンパス型 / 多職種連携 |
Research Abstract |
本研究では、地域に根ざしたがんサバイバーと家族の支援を目的とし、保健医療福祉系大学の特長を生かした多職種連携(Interprofessional Work:IPW)のもとで、キャンパス型緩和ケアサポートプログラムを開発する。「緩和ケアスクール」の定期開催と国内外の緩和ケアサロンなどをモデルとしたキャンパス内での相談・支援活動を展開し、その効果を検証する。 研究実績概要:1.広島県の緩和ケア推進体制の中心である広島県緩和ケア支援センターを視察した。このセンターの使命と活動内容について情報収集し、キャンパス内外で展開する緩和ケアサポートプログラムやその方法を検討した。 2.キャンパス型緩和ケアサポートプログラムの展開 がんとともに生きるための緩和ケアスクールは、保健医療福祉分野の専門家を活用した、キャンパス型緩和ケアサポートプログラムである。プログラムは、病気や療養生活に関すること、メンタルヘルスや社会制度に関する最新の情報など、公開講座を通して発信した。第1回目は、医師より「がんとともに過ごすためのコツ」を、2回目は、がん体験者と緩和ケア認定看護師によるシンポジウムを開催、3回目は、本学教員による「がんと心の健康」「がん患者さんが活用できる社会制度」という2つのテーマについて実施、4回目は、英国の緩和ケアを実践された講師より、「緩和ケアの今後を考える」ことをテーマに、本講座は全4回開催した。参加者は毎回70~80名であった。 がんサバイバーとその家族が同じ病気をもつ人との交流を通して、自分らしさを取り戻し、新しい自分を発見できる場としての「緩和ケアサロン」を運営し、お互いの体験から生じた切実で様々な思いが語られるなど、相談・支援活動を3回実践した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国外で実践されている緩和デイケア活動、視察候補地である英国の支援施設 Maggie’s Cancer Caring Centers、緩和デイケア施設とホスピスケア施設の視察・調査を平成24年度は、日程調整が困難で実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
緩和ケアサポートプログラムの開発の継続 IPWによる緩和ケアサポートプログラムのコンテンツを再検討する(ver.2の作成)。「緩和ケアスクール」参加者による定例活動を継続する。また「緩和ケアサロン」を継続して運営する。平成25年度は緩和ケアサポートプログラムの評価を実施する。今後のニーズを検討するとともに、長期的視点で継続可能な運営方法についても検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.緩和ケアサポートプログラムの開発の継続にかかる費用 2.緩和ケアサポートプログラムの評価にかかる実施費用 3.国外で実践されている緩和デイケア活動、視察候補地である英国の支援施設Maggie’s Cancer Caring Centers、緩和デイケア施設とホスピスケア施設を視察・調査を実施する。候補施設名 (1)ガイズ&聖トーマス ホスピタル(イギリス:ロンドン)、(2)ドロシー・ハウス・ホスピス(イギリス:ロンドン)(3)Maggie’s Cancer Caring Centers(イギリス:エジンバラ) 前年度の未使用額が生じた状況は、H24年度の国外視察・調査が日程調整が困難で実施できなかったために、今年度計画する。
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