2013 Fiscal Year Research-status Report
がんサバイバーと家族を支援するIPWによるキャンパス型緩和ケアプログラムの開発
Project/Area Number |
24593489
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
川畑 貴美子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40338190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 純子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00320672)
筑後 幸恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60310512)
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00291740)
金子 潔子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40389086)
阿部 まゆみ 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80467323)
菊地 悦子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (90307653)
中澤 良子 (大場 良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80381432)
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Keywords | 緩和ケア / がんサバイバー / キャンパス型 / 他職種連携(IPW) / 在宅ケア |
Research Abstract |
本研究では、地域に根ざしたがんサバイバーと家族の支援を目的とし、保健医療福祉系大学の特長を生かした多職種連携(Interprofessional Work:IPW)のもとで、キャンパス型緩和ケアサポートプログラムを開発する。「緩和ケアスクール」の定期開催と国内外の緩和ケアサロンなどをモデルとしたキャンパス内での相談・支援活動を展開し、その効果を検証する。 <研究実績概要> 1.英国の緩和ケア施設(①~⑤)を視察研修した。施設は、①ペニー・ブローン・キャンサーケア ②ドロシー・ハウス・ホスピス ③キングスカレッジホスピタル ④ルイシャム大学病院 ⑤聖クリストファー・ホスピスなどで、実践されている包括的緩和ケアシステム、在宅緩和デイケアの在り方など、情報を収集し検討した。 2.キャンパス型緩和ケアサポートプログラムの展開 がんとともに生きるための緩和ケアスクール2013は、保健医療福祉分野の専門家を活用した、キャンパス型緩和ケアサポートプログラムである。プログラムは、第1回目は、英国緩和ケアを実践された講師による「がん体験者を支える緩和ケアについて知る」を、第2回目は、本学理学療法学科教員による「リラックスできるリハビリ運動」、第3回目は、「がんという病との付き合い方」を、がん体験者3名に語って頂いた。第4回目は、在宅医師による「がん療養生活と在宅医療」を、第5回目は、大雪の中、精神科医による「がんと心のケア」などをテーマに、公開講座を5回開催した。参加者は毎回40~80名であった。 がんサバイバーとその家族が、がんという病気を持つ人との交流の場として、「緩和ケアサロン」を運営し、相談支援活動を5回実践した。自分らしさを取戻し、新しい自分を発見できる語りの場となっている。緩和ケアスクールと緩和サロンの状況はニュースレターとして、本学HPに掲載し情報提供を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H24年度に日程調整が困難で実施できなかった、国外で実践されている英国緩和ケア施設の視察研修を、H25 年度1名が実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
緩和ケアサポートプログラムの開発の継続 IPWによる緩和ケアサポートプログラム(ver.2)の実施と評価。 「緩和ケアスクール」は、参加者による定例活動の公開講座を2回開催する。 「緩和ケアサロン」は、がんサバイバーと家族の交流の場として回数を8回に増やし開催する。その介入効果について評価する。 今後のニーズを検討するとともに、キャンパス型で長期的視点で継続可能な運営方法を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H24年の繰り越しであった国外研修を、H25年度に2名を予定していたが、1名が日程調整がつかず、研修できなかったため。 H26年度に公開講座を2回予定しているが、そのうちの1回は学外施設を利用して開催する。その準備と運営・運用費用として計画している。
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