2013 Fiscal Year Research-status Report
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24603009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
土佐 尚子 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40521117)
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Keywords | 情報デザイン / 創造力 / イメージの生成 / メディアアート / 連想 / 漢字 / 表意文字 / デザイン |
Research Abstract |
ユーザによって入力された言語情報(主として漢字)に対して、アナロジー関係に基づき関連する適切な複数の対応要素をユーザに提示する基本機能を持つデザイン編集支援ツールを平成24年度に設計・構築した。 平成25年度は本デザインツールの基本機能の改良・強化、特に出力部分の改良・強化を行った。本デザインツールの最終目的が言語情報に対応したイメージ情報特に脳内イメージを可視化したイメージ情報である事から、脳内イメージの可視化として適切と考えられる種々のイメージを生成するイメージ生成ツールを設計し、音響機器・映像機器の組み合わせによりそれを構築した。 本ツールにより生成された各種のイメージ情報は、シンガポールのアートサイエンスミュージアムで2013年10月より2014年1月まで展示を行い、人間の原始的な能を刺激するイメージであるとの評価をシンガポールの各種のメディアや市民から受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
入力となる言語情報からアナロジーやメタファーを用いて対応する出力となるイメージ情報を作り出すデザイン編集支援ツールに関してはすでに平成24年にその基本ツールを設計・構築した。 このデザインツールの改良・強化が平成25年度の目標であるが、研究を進める内に各種の脳内イメージを生成するツールが必要である事が明らかになった。各種の言語化されたアナロジー、メタファーを利用する機能はデザインツールは有しているが、それに対応した豊富なイメージ情報特に脳内イメージを彷彿とさせる各種のイメージが不足していては本デザインツールはその機能を発揮できない。 したがって、平成25年度は脳内イメージに対応するような各種のイメージを生成するためのイメージ生成ツールの設計・構築を行った。本ツールの基本構成は音響出力機能(具体的には高性能スピーカー)とイメージ録画機能(高速度カメラ)からなり、各種の素材に振動を与えてそれを高速度カメラで撮影する事により各種のイメージを生成するものである。 各種のパラメータの調整により本イメージ生成ツールが脳内イメージを彷彿とさせる豊富なイメージを生成できる事が確認され、デザインツールと組み合わせる事によって、本研究の目標の達成がより確かになった。
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Strategy for Future Research Activity |
イメージ生成ツールにより生成された各種のイメージを多くのユーザに評価してもらう評価実験を展示・デモなどの機会を利用して行い、本イメージ生成ツールによって生成されたイメージが脳内イメージを可視化したイメージとして取り扱う事が適切である事を確認する。 また各種のメタファー、アナロジーと本イメージ生成ツールのパラメータとの対応関係の詳細検討、最適化を行う事により、入力情報に対応した豊富なイメージ方法を生成するシステム全体としての機能を確立させる。 (次年度の研究費の使用計画) 研究成果について国内外のシンポジウムや学会で発表し、他の研究者との意見交換を考えている。また国内外の美術館等で情報・資料収集を行うため、出張旅費を計上する予定である。さらにデザイン編集支援ツールの改良・強化のための物品(パソコン、画像制作ツール等)を購入予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の最終年度として、システム開発のチューニングを行うための、研究材料費とする。 研究成果を世界で認めてもらうために、システム開発に力を入れる。また評価実験等のため、他分野の方々ともコラボレーションを行うので、そのために予算を使用する。
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Research Products
(4 results)