2013 Fiscal Year Research-status Report
障害者ケアの包括的な保障のために―ケアワーカーのウェルビーイング支援システム開発
Project/Area Number |
24616001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武田 文 筑波大学, 体育系, 教授 (80216902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田宮 菜奈子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20236748)
茨木 尚子 明治学院大学, 社会学部, 教授 (50269354)
水上 勝義 筑波大学, 体育系, 教授 (20229686)
千綿 かおる 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60442191)
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Keywords | 知的障害者施設 / ケアワーカー / 抑うつ / 仕事満足感 / 職業性ストレス / ソーシャルサポート |
Research Abstract |
今年度は、知的障害者ケアワーカーの抑うつ・仕事満足感に関連する心理社会的要因を検討した。神奈川県内35か所、静岡県内3か所、埼玉県内1か所の自立支援法による知的障害者支援施設(旧知的障害者療護施設、通所サービス併設含む)で働く職員1475名を対象とする無記名自記式質問紙調査を実施し、1110名から調査票を回収した(回収率75.3%)。 調査項目は、抑うつ(CES-D)、仕事満足感、個人要因(属性:年齢、性、 保有資格)、職業性ストレス(日常業務ストレス(相談支援・マネジメント業務、専門的生活介護業務、社会参加支援業務に関する29項目のストレッサー)、量的負担、役割葛藤、役割曖昧)、緩衝要因(ソーシャルサポート:上司、同僚、家族)である。抑うつおよび仕事満足感の関連要因について、それぞれ多変量解析により検討した結果、以下の知見を得た。 1.抑うつの要因:年齢が若い、職員間の連絡業務、ケア関連会議業務、起居・就寝(声掛けや誘導)業務にストレスを感じる、役割曖昧感が高い、役割葛藤感が高い、上司からのサポートが少ないことが、それぞれ独立的に抑うつを高めていた。 2.仕事満足感の関連要因:年齢が高い、ヘルパー資格がある、役割曖昧感が低い、上司からのサポートが多いことが、それぞれ独立的に仕事満足感を高めていた。 本知見から、知的障害者ケアワーカーの抑うつおよび仕事満足感に関連する心理社会的要因が明らかとなり、抑うつの低減・仕事満足感の増大にむけた具体的アプローチを検討するうえで重要な手がかりを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書の「研究計画・方法」において、平成25年度の計画にあげた【2】「知的障害者ケアワーカーに関する実証研究」をすべて予定通り遂行し、「研究目的」達成にむけた第二段階としての研究成果をあげた。 また、24、25年度の身体障害者ケアワーカーおよび知的障害者ケアワーカーに関する成果を公表した。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通りに、26年度には、24、25年度の知見を踏まえてケアワーカーのウェルビーイング支援方策を包括的に検討し、研究計画どおりに遂行する見込みである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者が国内学会に参加予定であったが、実際には参加しなかった。 ケアワーカーに対する包括的なウェルビーイング支援方策の構築に向けた打ち合わせを実施するため、旅費として使用する。
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Research Products
(11 results)