2013 Fiscal Year Research-status Report
メディア表現によるワークショップ型ケアの理論と実践
Project/Area Number |
24616020
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 明子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (00351156)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝尻 真也 目白大学, 社会学部, 講師 (50584215)
近藤 尚 中部大学, 全学共通教養部, 准教授 (50594008)
土屋 祐子 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (80458942)
伊藤 昌亮 愛知淑徳大学, メディアプロデュース学部, 准教授 (80548769)
|
Keywords | デジタル・ストーリーテリング / メディア実践 / ワークショップ / ケア / ナラティヴ |
Research Abstract |
25年度は、共同研究者の逝去などもあり、負担の偏りが見られたが、研究実践や発表に関してはなんとか想定どおりに進めていくことができた。 ・本年度は3回のワークショップ(被災地ー石巻,身体障がい者とその家族,知的障がい者とその家族)を行い、特に1)ワークショップという現実空間での他者との出会いと物語制作がもたらす効果と、2)学生等研究者以外がワークショップを運営する際の課題についての検討を行った。 ・トルコで行われた世界デジタル・ストーリーテリング会議(第5回)で研究代表者小川と土屋が「対話的・協働的」なワークショップモデルについて発表し、欧米の実践者たちからもきわめて有用なモデルであるとの反応を得た。溝尻は関東社会学会で、秋葉原実践についての発表を行い、社会調査,研究法としてのワークショップの有用性について論じた。また論文については、研究代表者小川は、「対話的・協働的デジタル・ストーリーテリングの理論と実践」というタイトルで博士論文を執筆し、現在審査中である。他に、土屋はこうしたメディア・ワークショップ実践をいかに広げていくかについて、視察報告でもある論文を発表し、小川・土屋はトルコ学会での発表をもとにした論文を執筆し、掲載予定となっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね予定通りに進行しているが、共同研究者の逝去や、2014年度の土屋の研究休暇等で研究者間での多角的な検討がされにくくなっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、書籍化,シンポジウムの開催を念頭に, 理論化を進め, プログラムの普及を行っていく予定である。 書籍化については、なるべく多様な実践者に伝わるかたちの一般書としての出版を念頭におき,シンポジウムに関してもよりケア領域の関係者向けに設定する予定である。また隣接実践者との議論も展開していきたい。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度は共同研究者の逝去等により、執行が滞った分野があった。またシンポジウム、海外学会等、26年度の出費が多く見込まれるため、全般的に繰り越しを試みた。また作品をウェブにあげる際の計画が遅れているため、26年度に繰り越している。 シンポジウムの開催と海外学会の旅費にあてる予定である。
|
Research Products
(6 results)