2014 Fiscal Year Annual Research Report
メディア表現によるワークショップ型ケアの理論と実践
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24616020
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 明子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (00351156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝尻 真也 目白大学, 社会学部, 講師 (50584215)
近藤 尚 中部大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50594008) [Withdrawn]
土屋 祐子 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (80458942) [Withdrawn]
伊藤 昌亮 愛知淑徳大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80548769)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ケア / メディア実践 / ワークショップ / デジタル・ストーリーテリング / 対話 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度には,24,25年度の研究成果を踏まえ、主に5点の研究活動を行った。 1点目に、これまでのワークショップの成果を踏まえ,福井県立大学の舟木准教授らが行うソーシャル・ワーク関係者へのワークショップに対してアドバイスを行った。これまでのワークショップは,周縁化された人びとを対象としていたが、支援者の場合、事情が異なり、ゆえにまたわたしたちが開発してきたプログラム自体の有効性と限界も明らかになった。ちなみにワークショップに参加したソーシャル・ワーク関係者の中から自発的にメディア表現のワークショップを取り入れた参加者が出たとの報告を受けている。 2点目に、成果発表として、IAMCR(国際メディアコミュニケーション研究学会)での発表を行ったことである。デジタル・ストーリーテリングの制作過程に協働作業を入れこむことによって、周縁化された人びとの想いや背景が、支援者側にも受け入れられていく可能性について発表した。また本発表を通じて、国際的なネットワークとも接続した。 3点目に、国際シンポジウムを開催したことである。BBCで先駆的実践に関わり、現在は英国ウェールズの大学にて医療福祉を初めとするストーリーテリング実践を展開しているK.ルイス氏を迎え、70名の参加者とともに、デジタル・ストーリーテリングの可能性と課題について報告とワークショップを行った。 4点目に、代表者の博士論文『声なき想いに物語をー対話的・協働的デジタル・ストーリーテリングの理論と実践』の執筆である。当該論文は一般向けに改稿し、2015年度中に出版する予定である。 5点目に、デジタル・ストーリーテリングに関わる人向けのウェブサイトの構築を行い、情報の収集やリンク、今後の交流等に役立たせるよう心がけた。参考:メディア・コンテ(改訂) http://mediaconte.net/ デジタル・ストーリーテラーズ(新規) http://ds.mediaconte.net
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Remarks |
メディア・コンテではワークショッププログラムの提示、ダウンロードと、制作された作品の公開を行い、デジタル・ストーリーテラーズは,今後、デジタル・ストーリーテリングを展開していくうえで有用な情報交換の場として開設した。
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Research Products
(7 results)