2014 Fiscal Year Annual Research Report
リハビリテーションにおける重症心身障害児(者)の評価指標の確立に向けた研究
Project/Area Number |
24616021
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
中 徹 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (50278975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大畑 光司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30300320)
近藤 和泉 独立行政法人国立長寿医療研究センター, その他部局等, その他 (50215448)
藪中 良彦 大阪保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60536803)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 重症心身障害 / リハビリテーション / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
重症心身障害を伴う方々のリハビリテーションでは、目に見える変化が少ないため機能や活動の変化を捉えることが困難とされてきました。そこで重症心身障害の方々の諸変化を捉えることができる評価指標を確立することを目的とした研究を行ってまいりました。24年度では評価指標の基本構造をICFの概念に基づいて検討し、4パート64項目のリカルトスケールによる評価指標を定めました。PartⅠは生命維持機能、PartⅡは姿勢と運動、PartⅢは機能的活動、PartⅣが参加で各16項目からなるもので、簡単な回答マニュアルも作成しました。25年度ではその評価指標の信頼性を確認する研究を行いました。PartⅠ、PartⅡ、PartⅢは全体的に良好な検査者間の一致度が見られました。しかし、PartⅢの3項目とPartⅣの全項目は一致度が低いために削除し、一致度が安定しない項目には、選択肢の記載方法変更や回答マニュアルを改善し、新しい評価指標をPartⅠとPartⅡが16項目、PartⅢは13項目の合計45項目で作成しました。最終年度の26年度は、新しい評価指標の信頼性検討を行い、全ての項目に問題がなく良好な一致度が見られました。この検討結果をもとに今後の研究遂行のため及び、より多く方に使っていただくために新しい評価指標LIFEをwebにアップロードしました。ここまでがこの3年間に科研費で行った研究の到達点です。研究責任者が25年度に体調を崩したために研究の進行が遅れまして妥当性の研究まで至る事ができず残念ですが、最終年に行ったアップロードにより、今後の研究展開が見通すことができます。実際には研究に同意を得られた評価者にパスワードを配布し臨床データを集積し、新しい評価指標の妥当性を検証いたします。そして多くのデータを蓄積し、LIFEのスコアを間隔尺度で示すことができる評価指標に成長させる予定です。
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Remarks |
LIFE試行版を公開するための準備を行っている(試用確認段階であり、2015年6月には公開予定) 協力いただける方にパスワードを配布し、 webから評価結果を入力集積し今後のLIFE妥当性の研究に資する
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Research Products
(3 results)