2013 Fiscal Year Research-status Report
海外に興味を持たせ国際化推進を支援する教育方法の提案
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24617009
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
古村 由美子 長崎大学, 経済学部, 教授 (30336036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOUGHTON S.A 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (00382416)
中野 秀子 九州女子大学, 共通教育機構, 教授 (20309735)
山田 悦子 東北大学, グローバルラーニングセンター, 准教授 (70600659)
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Keywords | 留学 / 動画フォーラムサイト / 異文化間コミュニケーション力 / プレゼンテーション / 文化次元 / 国際情報交換 / 中国 / 台湾 |
Research Abstract |
25年度には、24年度に開設した動画フォーラムサイト上にて、日本人学生(中野と古村担当)、日本在住の留学生(山田と古村担当)と中国人学生が交流した結果を分析し、その結果を学会発表、図書の章、論文として公表した。古村の学生は日本、中国、韓国、ロシアについて調査を行い、プレゼンテーションを動画サイトに掲載し、他の学生(日本人・留学生)と意見交換を行った。本サイト開設の目的とその機能については6月に外国語教育メディア学会九州・沖縄支部研究大会、さらに7月にはWorldCALL 2013にて研究発表を行った。また海外留学経験のある日本人学生14名へのインタビュー結果を分析し、留学の効果について8月にJACET 国際大会にて研究発表を行った。またどのようなトピックに関する議論が、海外への興味を増す効果を持っているのかについては、中野と古村により9月にEUROCALLにて研究発表を行った。10月にはInternational Conference of the International Association for Intercultural Communication Studies にて、交流後、中国や中国の人々についての日本人学生のもつイメージがどのように変化したかについて研究発表を行い、図書の章の執筆を行った。ホートンは留学経験者へのインタビュー結果を題材に授業を行い、日本人学生が留学に興味をもつようになるプロセスについて論文を執筆しSystem に掲載された。平成25年には動画サイトを一部改善し、日本、中国、台湾の学生間交流を進めた。授業の開始時と終了時に文化次元のアンケート調査を実施し、各国についての認識に変化が起こったかを調べた。結果については26年8月のLET全国大会にて研究発表を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度には24年度から引き続き、(1)フォーラムサイトを開設(平成24年度後半から)、(2)日本語の2言語でのサイト、(3)フォーラムサイトコース授業の前後の質問紙調査、(4)期間中、定期的な学生による自分誌作成、(5)学生の自分誌の「異文化間コミュニケーション力」の観点から評価、を目標として挙げた。(2)については24年度と同様に25年度も開設できず、英語による交流のみを行ったが、これ以外の4点の目的については予定どおり実施した。但し当初予定していたロシアの大学は新キャンパスへの移転のためインターネット接続などの設備がまだ整っていないため、交流ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度には、24年度と25年度に収集したデータと分析結果から総合的な分析を行う。 この分析結果を基に、交流時の題材と交流方法をより適切なものへ改訂し、動画フォーラムサイトを使用した教育方法のモデル化を行う。さらに学生の「異文化間コミュニケーション力」の実際の変化に合わせて、評価基準の策定を最終的に行う。 これらの成果を国内、海外の学会にて発表する。交流時の題材の選定方法、交流方法、フォーラムサイトを使用した教育方法、学生の発表内容・コメント・ダイアリー・エッセイの分析方法、これらの分析に基づくICCの評価基準についての研究結果を論文にて発表する準備を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者1名が職務のため学会発表を行う時間をとることができず、その費用が残ったため。 動画フォーラムサイトの改善費用と学会発表のための旅費に使用する。
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