2014 Fiscal Year Annual Research Report
南アジアにおける歴史的遺産・景観文化に関する学際的研究
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24617010
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
福井 亘 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (60399128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 真司 大手前大学, 現代社会学部, 講師 (20425094)
佐野 光彦 神戸学院大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30446033)
魚津 知克 大手前大学, 付置研究所, その他 (70399129)
中井 淳史 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 教授 (80411768)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 南アジア / バングラデシュ / 歴史的遺産 / 景観文化 / 都市景観 / 景観認識 / GIS / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,南アジアのバングラデシュを中心に,都市空間における歴史的な遺産と景観に対する市民の姿勢について具体的検討を試みた。第二に,本共同研究では,都市空間に備わる街並みにも着目し,市民がそれをどのように利用し,どう意味づけているのかを探ることを目的とした。研究調査は,宗主国英国での文献による調査から,景観に関する調査が国内外で皆無であること,また,文献等より景観要素等が抽出できたことから,GIS,GPSによる基礎データを進め,視覚言語化を行った。GISを活用したパブリック・アーケオロジーといった視点も加え,これらの文化的な資源をどう活用できるのかの指針について,デジタルを駆使した取り組みとして公開し,その成果を提示した。GISのデータを活用しつつ,若年層への景観認識調査を行うとともに,都市部での一般者への聞き取り調査などを進めることで,現状の景観の記録保存にも繋げ,活用できる情報を提示した。特に,景観についての認識調査を進められたことは,ほとんど調査研究がされていなかったバングラデシュでの景観認識のデータを提供することでもあり,現状の景観の記録保存にもつながったものといえ,活用できる情報であると考えられる。また,社会学的なアプローチから政治とホルタルについても調査を行い,今後の歴史遺産や景観文化に関係する経済的な問題について,聞き取り調査などをし,考察を行った。その成果として,バングラデシュの政治的な問題を詳細に示すことで,経済的な側面から歴史遺産や景観文化へ結び付ける糸口を示すことができた。
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Remarks |
科研公開セミナー,歴史的遺産・景観文化と南アジア・東南アジアの現在‐「対話する考古学」にむけての国際比較‐,2015年3月14日 同志社大学今出川キャンパス良心館にて開催
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Research Products
(9 results)