2013 Fiscal Year Research-status Report
地域不動産価格インデックスの作成及び情報デザインに関する研究
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24618016
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
植杉 大 摂南大学, 経済学部, 准教授 (90366972)
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Keywords | 地域不動産価格推定 / Webにおける情報デザイン |
Research Abstract |
前年度において、Webにおけるクリ―リング方法の検討と、不動産価格分析の自動化プログラムの作成を行った。今年度については、分析したデータ等の公表方法として、Webサイトの仕様を検討した上で、価格推定に必要となるデータの種別と取得の自動化の方法についてプログラムを作成した。 特に、「自動地域不動産価格インデックス解析システム」という方針のもと、「ニュースと市況」「不動産情報表示」等の、利用者に資する情報を盛り込むことで、より利用度の高い情報を提供できると考え、Webシステムの中に取り込むことも検討された。また、より利用者の使いやすさや表示の見やすさなどの点も考慮したWebシステムを構築した。例えばエリアごとのランキングなどを提示することにより、利用者の関心を高め、エリア選択に関する必要情報を得やすいように工夫することなどである。また、Google Mapを用いた地図表示と対象不動産の選択に関するインターフェースの作成なども、利用者にとっては使いやすい機能である。さらに、地域不動産価格の時系列的変化をグラフ化し、地域の市況を可視化するなどの工夫も試みた。 ただし、研究を進めるに従って、当初のクローリングに関する技術に関しては、クローリングした情報の帰属をめぐり問題が多く、むしろ公官庁で公表されているオープンデータの利用を進める方向性が示され、価格推定に係るデータソースの変更が提案された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたクローリングによる情報収集の自動化という目標は、その情報の帰属をめぐって問題が大きいため、再検討を迫られている。しかしその代替案として、オープンデータの利用可能性を模索しており、現在のオープンデータ利用活性化というトレンドを考慮すれば、当初の計画を十分補って余りあるものとなっている。 また、その他の研究計画に関しては、概ね当初の計画通りとなっているため、概ね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度は、昨年度までの成果を踏まえ、実務者やエンドユーザーとのコミュニケーションを図り、その仕様の問題点を検討し、よりユーザーフレンドリーなシステム構築を目指す。特に後半には、オープンデータ利用のコンペティションへの参加など、外部専門家からの評価を得られるような試みも行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
プログラム作成者との打ち合わせ等のため、旅費を計上していたが、主なやり取りをSkypeやメール等で行ったため、支出の必要がなかった。 2014年度は、プログラム作成者に対してプログラム実装のためのデモを行ってもらい、さらにその運用についてのチュートリアルを要請するため、実際に出張等を行わざるをえない。また、エンドユーザーや実務者等を含めてのミーティングの開催も予定しているため、その費用としたい。
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