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2013 Fiscal Year Annual Research Report

顔の皮膚血流変化からヒトの情動をセンシングする試み

Research Project

Project/Area Number 24650352
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

林 直亨  東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (80273720)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福場 良之  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (00165309)
Keywords顔面皮膚血流 / 情動 / 味覚
Research Abstract

顔色が変わるなどと表現されるように,顔や顔色には様々な情動に関連した変化があると予想される.そこで,顔の皮膚血流にも,情動に特異的な変化があるという仮説を立てた.本研究では,これについて検証することを目的とした.
情動を起こすためのビデオの提示に伴う顔の皮膚血流変化を解析した.被験者がビデオを視聴している最中全体のデータのみならず,情動の起こるタイミングを推察し,その情動のピークと思われるデータのみを用いての解析も行った.しかし,情動の変化に伴う特徴的な顔の皮膚血流の変化は認められなかった.また,歌唱中の情動の程度と血流変化との程度の関連を検討したところ,両者の間には相関がなかった.これらのことから,本研究で用いた情動(幸福,悲しみ,恐怖,驚き,怒り)に伴う特異的な顔の皮膚血流変化をとらえることは現段階では困難であると結論された.ただし,本研究で用いた情動の強さや種類については限定的であり,強い情動を引き起こすような手段を用いることがあれば,今後も引き続き検討する必要がある.
被験者の顔色を眼で見て,被験者の感じている情動を判定できるかについても検討する予定であった.これについては,実験中に被験者を複数名が観察しても,全く判別不可能であることが分かったために,実験の実施を断念した.
一方,これまでに我々のグループでは,基本味に伴う情動(おいしい・まずい)に伴って顔の皮膚血流が特異的に変化することを示唆している(Kashima & Hayashi 2011).そこで,本研究では,複合味(苦いお茶,コーヒー,オレンジジュース,コンソメスープ)を15名の被験者に投与した際の顔の皮膚血流変化を観察した.その結果,基本味投与時と同様に,おいしいという主観的なスコアは瞼の血管拡張の程度と有意な相関を示した.味覚が生じる好みは,顔の皮膚血流の応答に特異的な変化を示すことが示唆された.

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Palatability of taste is associated with facial circulatory responses2014

    • Author(s)
      Kashima H, Hamada Y, HayashiN
    • Journal Title

      Cheical Senses

      Volume: 39 Pages: 243-248

    • DOI

      10.1093/chemse/bjt074

    • Peer Reviewed
  • [Remarks] 東京工業大学 2014年1月6日プレスリリース「味に対して顔の皮膚血流が特異的に応答することを発見」

    • URL

      http://www.titech.ac.jp/news/2014/024668.html

URL: 

Published: 2015-05-28  

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