2013 Fiscal Year Annual Research Report
「スポーツ・健康サービスラーニング」による中山間地域の活性化に関する研究
Project/Area Number |
24650388
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
辻田 宏 高知大学, 教育研究部総合科学系, 教授 (90197690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石筒 覚 高知大学, 教育研究部総合科学系, 准教授 (50314977)
上田 健作 高知大学, 教育研究部総合科学系, 教授 (90248625)
矢野 宏光 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 准教授 (90299363)
常行 泰子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 講師 (90632589)
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Keywords | スポーツ / 健康 / サービスラーニング / 中山間地域 / 地域活性化 |
Research Abstract |
(1)吾川郡仁淀川町において当該地域の関係者と連携・協力し,「スポーツ・健康サービスラーニング」プログラムの開発を行い,25年度の本学共通教育の教養科目の授業として「サービスラーニング演習(スポーツ)」(集中形式)を実施した。授業は,事前事後指導と地域住民が行う健康体操(計5回の「健康づくり教室」を実施)の支援を学生が行う実習で構成。受講学生は8名,地域住民の参加者は15名(平均)であった。 (2)高齢者対象のトレーニングプログラムの運営および実施方法についてヒアリング(広島県北広島町「一般財団法人ドングリ財団」)を行った。同財団では、三重県いなべ市で取り組まれている取組を参考に、地区ごとに住民主体で運動教室を行う仕組みづくりを行っていた。地域実習の内容及び地域への効果に関してヒアリング(北九州大学)を行い,地域ボランティア養成コースのスポーツ・健康分野の実習について調査した。 (3)仁淀川町における「健康づくり教室」参加者のアンケートによると,「参加の満足度」は「良かった」(89.5%),「楽しさ」「有益性」「今後の開催希望」はいずれも「はい」(100%)であった。効果については,「健康づくり」(100%),「ストレス発散」(86%)「知識の拡がり」(79%)であった。学生の参加については「良かった」(100%)であった。 (4)学生への教育効果については,少人数であったこともあり,直接学生にヒアリングを行い,「振り返りシート」は活用しなかった。主な意見としては,「普段接することのない人たちの交流による自分への気付き」,「自分たちが受け入れられていることへの喜びや充実感」「中山間地域での人々やその生活に一部に触れることによる新しい社会認識の獲得」などがあった。
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