2012 Fiscal Year Research-status Report
高等専門学校における家庭科教育プログラムの開発に関する調査研究
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24650464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
山崎 充裕 熊本高等専門学校, 共通教育科, 准教授 (50435484)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 家庭科教育 |
Research Abstract |
平成24年度は、本研究の研究目的である、高等専門学校学生および大学工学部学生の生活的な自立の実態調査を実施し、学生時代に身につけておくべきだと考える技術者としての生活的資質・能力の分析に先だち、高等学校学習指導要領および家庭科教育関連文献の分析、研究協力者である高等学校の家庭科教員を対象に、男子生徒に身につけさせたい生活的自立に関する資質・能力および家庭科教育の実態についての聞き取り調査を行った結果、高等学校における家庭科教育において、調理および被服に関する実習が中心である傾向が見られた。その中で、従来では想定する必要のなかった事由により、実習を困難にしていることがあることが分かった。生活にかかわる諸問題については、キャリア教育や小論文試験対策に関連させ、意識付けを図る試みが見られた。 また、海外留学経験者への聞き取り調査を行った結果、海外生活の不安として、トイレ、生活習慣、ワクチン、薬、保険とうの海外生活事情が挙げられた。しかし、食生活に対する不安については得られなかった。 以上の点を踏まえて、次年度以降は、1.高等専門学校OB・OGを対象とした生活的自立に関するアンケート調査の実施 2.海外インターンシップ経験者を対象とした聞き取り調査、独立行政法人国際協力機構(JICA)の任国事情等を検証することによる国際的な技術者に求められる生活的な自立項目の作成 3.生活的自立度チェックリストの作成 をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
生活的自立アンケート調査項目の作成に時間を要しているため、当初予定であったアンケート調査の実施には至っていないが、概ね、順調に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度において、当初予定であった高等専門学校OB・OGを対象にアンケート調査、海外インターンシップ経験者を対象とした聞き取り調査を実施する。また、それらの結果の検証を行う。更に、可能であれば、欧米・中国・韓国からの留学生と比較した 日本の若者の生活習慣の特徴に関する調査を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の調査に必要であった文献については、協力者より提供を受けたため、次年度の研究に関連する書籍の購入を行う。また、アンケート調査に必要な経費として使用する。関連学会に出席し、参加者と情報交換、情報収集するための旅費として使用する。
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