2013 Fiscal Year Annual Research Report
数学的リテラシーについての生涯モデルの構成とその理論的枠組に関する研究
Project/Area Number |
24650526
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
長崎 栄三 静岡大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50141982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 伸也 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50322920)
大谷 実 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50241758)
久保 良宏 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80344539)
重松 敬一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40116281)
瀬沼 花子 玉川大学, 教育学部, 教授 (30165732)
滝井 章 國學院大學, 人間開発学部初等教育学科, 教授 (10570476)
阿部 好貴 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40624630)
島田 功 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (30709671)
長尾 篤志 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 研究員 (00353392)
西村 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30549358)
日野 圭子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (70272143)
松元 新一郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (40447660)
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Keywords | 数学的リテラシー / 数学教育 / 生涯学習 |
Research Abstract |
数学的リテラシーについて、人間の生涯という観点から明らかにすることと、「すべての成人」を対象とすることを学校教育期も含めて明らかにすることを目的とした。そこでまず、2年次には基礎的事項として次のことを検討した。数学的リテラシーの理論的な枠組、様相モデル、すべての子ども、方法的側面、実世界とのかかわり、ジェネリックスキル、メタ認知、数学的判断力、批判的思考、論理的思考、コミュニケーション能力、比例的推論、空間的思考力、統計的思考力、技術教育・理科教育・数学教育の関連、小学校における指導のあり方、など。その後、次のことを行った。 第1に、成人期の数学的リテラシーの捉え方について次の3つの立場を考察した。(1)個人と組織・集団が求める数学的リテラシー、(2)幸せに生きるための数学的リテラシー、(3)不確定な社会における社会人に持っていて欲しい数学的リテラシー。 第2に、持続可能な社会、民主主義的な社会などの現代社会を念頭において、数学的リテラシーとして、算数・数学を学ぶことによって身に付けられると思われる次の4つの領域を考え、それぞれについてその内容、視点を考察した。(1)人間にとっての算数・数学、(2)算数・数学における対象、(3)算数・数学における方法、(4)社会にとっての算数・数学。 第3に、「すべての人々」について検討を行い、算数・数学における子どもの「多様性」を「すべての」子どもの参加へと捉え直し、すべての子どものための算数・数学の授業のための必要なことについて次の3点を考察した。(1)多様な考え方が可能な問題場面を設定する、(2)実世界とつながった場面を考える、(3)すべての子どもが発言するような機会を設ける。 第4に、第2で考察した4つの領域を分析の観点として、現在の文書を分析し、人間の生涯を通してどのような数学的リテラシーが期待されているのかを考察した。
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Research Products
(6 results)