2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24650539
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
北原 和夫 東京理科大学, その他の研究科, 教授 (20107692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 圭 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30555636)
横山 広美 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50401708)
高梨 直紘 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (70625714)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学コミュニケーション / イノベーション / 科学技術と社会 / リスクコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度横山は放射能被爆に関する科学コミュニケーションの調査活動を終えて論文としてまとめた。 全体としては、科学コミュニケーションセンターにおける調査活動を連携して、科学コミュニケーションの現代的意味に関して多くの知見を得た。 まず、これまでの科学の成果を社会に伝えて社会の発展に寄与するという意味での「科学コミュニケーション」だけでなく、むしろ異分野間の協働による科学技術の新たな展開、科学技術と社会の協働による新たな価値の創出によるイノベーションを可能とする「科学コミュニケーション」の重要性を明らかにしてきた。 「科学コミュニケーション学」は、科学を伝えるという意味においては、科学に関する基盤的な知識、概念、技能としての科学リテラシーと、伝えるための技能としての表現力の涵養からなる。一方、異分野間の協働、科学技術と社会の協働を促進するという目的には、対話力、対話を促進するファシリテータの能力、さらに、科学技術と社会を俯瞰する基礎教養として、社会学、経済学、政治学、地域研究(国際関係論)、経営学などが必要となる。 これらをカリキュラム化して「科学コミュニケーション教程」を策定して、大学等において、副専攻として開講することが望ましい。
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