2012 Fiscal Year Research-status Report
持続可能社会を支援する代替型資源供給システムの分析と政策提言
Project/Area Number |
24651034
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
馬奈木 俊介 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (70372456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 徹也 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30180467)
吉岡 敏明 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (30241532)
土屋 範芳 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (40207410)
松八重 一代 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50374997)
堀江 進也 東北大学, 環境科学研究科, 助手 (50633468)
伊藤 豊 東北大学, 環境科学研究科, 産学官連携研究員 (00633471)
田中 健太 東北大学, 環境科学研究科, 産学官連携研究員 (30633474)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 廃棄物 / 環境技術 / 排出権取引 / 不法投棄 / エネルギー価格 / 社会的責任投資 / 生態系評価 / 環境影響評価 |
Research Abstract |
平成24年度は、がれき・廃棄物の効率的な輸送・処理システムの構築を目指し、ライフサイクル全体の環境負荷の削減効果とその費用負担を推計する研究目的のもと、日本の県別データを用いて廃棄物発生とその処理の効率性測定を行った(Nakano and Managi)。そして不当投棄に対する排出処理許可制度の有効性を分析し、許可制度施行の影響力を理論・実証モデルで検証した(Shinkuma, Managi)。 次に、ライフサイクル全体の環境負荷の削減のためにシステム検討として、排出権取引が有効に機能するための排出権金利の設定を検討した(Akao and Managi)。そして環境製品の市場における消費者行動を理解するため、環境省が行っている詰め替えリユースペットボトル実験の需要分析を行い、消費者のリユースペットボトルへの抵抗感を定量的に分析した(Numata and Managi)。 環境負荷に対する企業行動・技術開発行動をとらえるため、石油価格と炭素価格がクリーンエネルギー技術を開発する企業の株価を押し上げる効果があるかどうかを検証した(Kumar, Managi, Matsuda)。そして環境負荷削減の枠組みで、環境経営のパフォーマンス分析として、社会的責任投資(SRI)と在来型インデックスとの比較分析を行った(Managi, Okimoto, Matsuda)。また生態系への影響評価として、生態系復元プロジェクト・ポートフォリオ分析で、地域生態系復元プロジェクト・ポートフォリオにおけるリターンとリスクを試算した(蒲谷, 馬奈木)。これらの資源・環境・環境経営に関する研究をまとめ出版した(馬奈木; 馬奈木, 豊澄)。 本年度の成果は、雑誌論文23件、図書3件であり、当初の計画以上に進展した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度の目的であったライフサイクル全体の環境負荷の削減効果とその費用負担を推計するため、廃棄物の生産性分析と市場設計に関する理論モデル構築、環境負荷清貧の市場分析と環境経営企業の技術開発とそのパフォーマンス分析ができたことに加えて、生態系評価モデルの構築を行うなど、当初の計画を拡張した分析を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書の研究の目的および研究実施計画通りに研究を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額とあわせ、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(27 results)