2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24651178
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | College of Heathcare Management |
Principal Investigator |
辻 正二 保健医療経営大学, 保健医療学部, 教授 (10123936)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 憲 山口大学, 理工学研究科, 講師 (10422916)
岡邊 健 山口大学, 人文学部, 講師 (40356209)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 社会的時間 |
Research Abstract |
本年度は、本研究題目の課題の準備段階である。教会の鐘、寺の鐘、役所・役場のサイレン、学校のチャイムなどを鳴らしている地域を国内の中から選定する。調査地は、山口市中心部のザビエル教会の塔の鐘、彦根市の時報鐘など、類似の対象地域を選定し、時鐘施設を類型化し、その対象地域の種別犯罪発生件数、自殺者数、アルコール依存者数、鬱病などの発生件数などの時系列公式統計を収集する。収集に当たっては統計年鑑のような公表済みのものばかりでなく、直接当地に行き行政機関や専門家に聞き取り調査を行って入手する。それに併せて時間学、社会病理学、音の認知心理学的な先行研究を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査地(川越市、彦根市、山口市)に事前調査に行き、川越市幸町の時の鐘、彦根市の時報鐘、ザビエル教会の塔の鐘を視察し、時鐘施設を類型化し、その対象地域の種別犯罪発生件数、交通事故数、自殺者数、アルコール依存者数、鬱病などの発生件数などの資料を収集。 時鐘施設の音量の測定も試験的に行った。 ラウンドスケープ論の先行研究や図書等を収集し、研究会を実施した。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度は、調査実施が主な研究となる。調査実施に備えてアンケート調査の調査票作成を行う。この調査に当たっては辻と松田が中心となって調査票作成を行う。調査項目は、時鐘施設の認知度、時鐘の意味、音響の感覚、生活意識、時間感覚、規則正しい生活度、朝の太陽光浴、生きがい感、公徳心、社会規範意識、アノミー度、健康度、コミュニティ意識、コミュニティ・モラールなどを調べる。調査の実施に当たっては調査機関に依頼する。ただし、この研究では、萌芽研究であるので、小規模な調査に留まる。公式統計の分析に関しては、岡邊が中心となって時鐘施設保有地域と非保有地域との比較に基づいて、アル中患者、鬱病、犯罪、暴力事件などの発生と因果関係を分析する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、川越市、彦根市、山口市で「時鐘による安心安全なまちづくり調査」を実施する。この調査は、郵送法によるアンケート調査の予定である。サンプリングや調査票の印刷費、郵送費、調査委託費などで研究費のほとんどは使途の予定である。
|
Research Products
(12 results)