2014 Fiscal Year Annual Research Report
留学生のICTを用いた言語実践の実態調査:学際的な視点から
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24652109
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
村田 晶子 法政大学, グローバル教育センター, 准教授 (60520905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛利 貴美 関西大学, 国際部, 講師 (60623981)
古川 智樹 関西大学, 国際部, 講師 (60614617)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 留学生 / ICT / 教室外 / ネットワーキング / ピア・ラーニング / ピア・サポート / 留学生支援 / SNS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本の高等教育機関で学ぶ留学生の生活空間でのICTを利用した多様な学びの過程、人的ネットワーキングの実態を明らかにすることである。 平成26年度は研究の最終年度として、年度の前半に研究データの総合的分析を行い、後半に研究成果の発表を行った。 年度の前半では過去2年間の研究で収集したデータを統合し、その総合的な分析を行った。最終年度の分析はおおむね計画通りに進めることが出来た。分析を通して明らかにした留学生のSNSを通じた学び、ネットワーキングは次の通りである。1)留学生同士のSNSを通じたピア・ラーニング、ピア・サポートネットワークの実態、2)留学生と家族との通信記録の分析を通じたトランスナショナルな留学生の支援ネットワークの実態、3)留学生と日本の学生のSNSの通信記録の分析を通じた相互支援とピア・ラーニングの実態、 4)留学生のFacebookの通信記録の分析を通じたSNSコミュニティーの実態とその可能性、5)SNSを用いた留学生と日本の学生の協働学習の実践における学びと相互理解の実態。 最終年度の後半はこうした研究成果を公表するために、共著書の執筆(2015年出版)、研究成果発表(国際学会3件、国内学会1件)、そして学術雑誌への論文投稿を行った(査読付き論文2件採択)。 今年度の研究活動では、留学生のICTを用いた多様な学び、そして人的ネットワーキングの実態を総合的に明らかにし、研究結果を論文、著書、学会発表の形で広く留学生教育の研究者、教育実践者に発信することができた。これにより、留学生支援においてICTをどのように活用したらよいのかを考える上で役立つ貴重な情報を広く発信することが出来た。本研究結果は、留学生の日本定着支援のための環境整備にも活用できるものである。こうしたことから、本研究成果の教育的、社会的な意義は大きいと思われる。
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Research Products
(7 results)