2013 Fiscal Year Research-status Report
児童早期教育産業の形成およびグローバル戦略に関する研究
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24653100
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
井上 葉子 日本大学, 商学部, 准教授 (00339673)
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
平成25年度(グローバル市場の産業イノベーション調査) 上半期において、現出しつつある児童早期教育産業のグローバル市場の可能性について調査を行い、当該新興市場における先進国の産業戦略および産業構造について現状を分析してきた。アメリカでは、すでにこの当該産業に対し、政府、学界、産業界からおおいに注目されてきているため、現在産業全体がすでに早期導入段階を過ぎ、成熟市場に向かっているという分析がなされているため、新たに児童早期教育産業に適したソフトウェア企業群が現れ、産業のイノベーションを牽引する一方、規模の経済を展開しやすい一般製品の開発・生産する企業が数多く見られた。アメリカ国内では規模の経済を展開しにくい早期教育のサービス分野においては、グローバル展開する以前に国内で児童知能開発に絞った高品質なサービスを提供するという合理的な産業構造を形成しつつあり、当該産業の成長による新たな産業イノベーションが期待されているように見受けられた。一方、中国においても戦略的というより需要リード的な市場の形成、産業の形成が発している。上記2ヶ国において、産業・市場調査を行いながら、日本の児童早期教育産業のイノベーションの可能性とグローバル実行戦略の構築に必要な情報を収集した。 下半期には収集できた情報に基づき、これまでの研究仮説に対する検証研究を行い、その結果をシンポジウムなどの社会的に影響力の大きい発信源から研究の成果を発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
グローバルなマーケット理論として一般化するために、国際比較的な研究が必要で、現在アメリカを中心に行ってきた。中国という市場は想定外に複雑であるため、時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
比較研究を進める受けで、現地調査の時間を捻出したい。 また、現在進行中の現地調査に加え、改め対象調査を加えていきたい。 夏休みを利用し、集中的に現地調査をこなしていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
中国での現地調査が予定されていたが、先方訪問先の時間とうまく調整できず、実行できなかった。 26年度に中国の現地調査を実行する。
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