2014 Fiscal Year Annual Research Report
児童早期教育産業の形成およびグローバル戦略に関する研究
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24653100
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
井上 葉子 日本大学, 商学部, 准教授 (00339673)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グローバル経営 / 児童早期教育産業 / イノベーション / 玩具産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度では、前年度同様、アメリカと中国の2ヵ国に焦点をあて、グローバルにおける日本の児童早期教育産業の可能性と戦略を見出すことに努めてきた。アメリカ国内では規模の経済を展開しにくい早期教育のサービス分野においては、グローバル展開する以前に国内で児童知能開発に絞った高品質なサービスを提供するという合理的な産業構造を形成しつつある。26年において、米国シリコンベレーで行われていたEducation Application 開発者展示会(サンフランシスコ)に参加し、同地域で戦略的商品開発に成功したCreativity 社にてマーケティングおよびR&D担当者にインタビューを行った。当該産業の成長による新たな産業イノベーションを調査した。一方、中国においても戦略的というより需要リード的な市場の形成、産業の形成が発生している。このため、中国で玩具生産メーカーを訪問し、生産現場と市場の連結について詳しく質問し、追跡調査を行った。よって日本の児童早期教育産業のイノベーションの可能性とグローバル実行戦略の構築に必要な情報を収集してきていた。 下半期には収集できた情報に基づき、これまでの研究仮説に対する検証研究を行った。 最終段階においては、これまでに得られた研究資料、情報、データをカテゴライズ化し、研究成果を確立するために多くのフィードバックを獲得する段階である。学界において、論文発表・学科発表という形で有識者に成果を問い、フィードバックを求める。それと並行して、本研究の調査企業への追跡調査および予測調査を行うことで、研究の関連性を一層強くしていく。
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