2015 Fiscal Year Annual Research Report
司法通訳人の負担軽減のための学際的研究 -就労環境整備と日本語運用技術の改善ー
Project/Area Number |
24653121
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
水野 かほる 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (90262922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (50382007)
森 直香 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (60611829)
坂巻 静佳 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (10571028)
津田 守 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (50163811)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 法廷通訳 / 司法通訳 / 法廷通訳人 / 裁判員裁判 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、これまでに本研究で実施した司法通訳人に対する量的調査、インタビュー調査、通訳の検証実験等を含め、メンバー各自の専門分野からの考察及び関連領域からの参加等を含め、研究成果をまとめて図書として出版した(平成28年2月)(平成27年度科学研究費助成事業研究成果公開促進費[課題番号15HP5228]を利用)。内容は、1)法定通訳と法廷通訳人についての実態及び最高裁判所公表の資料を基に言語別の通訳の状況を説明。2)法廷通訳人を対象とした数量調査と聞き取り調査から、法廷通訳人の実態と言語能力・心理状態・制度運用等の諸問題について指摘。3)法廷通訳における言語上の課題。4)国際法の視点と欧米の事例から法廷通訳について考察、である。 また、これまでの研究成果と図書刊行の報告、外国語能力を活かした職業を考えている学生への周知を目的として、以下のような催しを実施した。 ①平成27年12月14日 静岡県立大学国際関係学部特別講義「司法通訳という仕事」開催。法廷通訳人と静岡県警察本部通訳センター主任が講演。②平成28年2月18日 公開シンポジウム「裁判員裁判時代の法廷通訳人」(於東京都江戸東京博物館)開催。第1部 法廷通訳人の声(図書執筆者による報告) 第2部 オープンディスカッション(会場との質疑応答) さらに、法廷通訳における訳出上の課題について、上記図書掲載論文で紹介した通訳実験以後の実験成果を加えた内容の報告として「『言語と人間』研究会」で水野が発表した。③平成28年3月26日 水野かほる「通訳における訳出上の課題についてー否定疑問文を対象としてー」(「『言語と人間』研究会(HLC)第41回春期セミナー、於立教大学)
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Research Products
(2 results)