2013 Fiscal Year Research-status Report
国際化に対応する「看取りケア」の再構築に関する研究
Project/Area Number |
24653149
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
後藤 真澄 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (70301710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
包 敏 広島国際大学, 医療福祉学部, 准教授 (00352013)
三上 章允 中部学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40027503)
塚本 利幸 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (40315841)
酒井 美和 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 助教 (70454436)
小林 明子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (80291970)
森田 直子 中部学院大学, 人間福祉学部, 講師 (80434520)
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Keywords | 高齢者 / 終末期 / 看取り / チームケア / 介護 / 看護 |
Research Abstract |
日本のみとりケアに関してのまとめを以下のように行い、厚生の指標に投稿し12月掲載されることとなった。今年度は韓国、台湾、中国のまとめと日本の比較をする予定である。 「高齢者終末期ケアに携わる関係職種の死生観と看取り観について」 目的:各介護施設においては質の高い高齢者の終末期ケアが必要とされている。本研究では高齢者ケア関連施設や事業所に勤務する関係職種の「死生観」や「看取り観」の共通点や相違点を明らかにし,どのような要因が影響しているのかを探り,介護施設で終末期ケアを担当する職員の教育,チームケアのあり方を検討することを目的とした。 方法: 研究対象者は,高齢者終末期ケアを行っている施設・事業所で施設長の承諾が得られた15施設の看護職と介護職,相談職とした。無記名・自記式の質問票によるアンケート調査を行った。測定には,死生観では,臨老式死生観尺度を,看取り観には,FATCOD-Form B-Jを用いた。有効回答312票を分析対象とし,職種間の相違、対象者の宗教,年齢,現在勤務する施設での経験年数と死生観、看取観との相関関係を解析した。 結果:死生観では,介護職は看護職より「死からの回避」の得点が高い傾向が見られた。また介護職は「看取り観の前向きさ」の得点が低く,両職種に差がみられた。年齢,宗教,経験と死生観,看取り観の関係については,宗教と「死後の世界観」「人生の目的意識」および年齢との間に負の相関がみられた。年齢と正の相関がみられるのは,「寿命感」であり,年齢の高いものほど,自分の寿命を受け入れている。宗教および年齢と看取り観の間には,大きな相関は確認できなかった。経験年数と死生観との間に大きな相関は確認できなかったが,看取り観との間には,「看取り観の前向きさ」で比較的大きな正の相関が認められた。経験年数の長いものほど,「死にゆく患者に前向き」なることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査は全て終了し、まとめの段階に入っている。研究チームによる討議の機会が少ないためにまとめの作業に手間がかかっているが、今年度中に全ての結果を公表できる。学会発表や投稿は5本以上になる予定である。国際学会への投稿もよていしている。また先進的な終末期ケアを行なっている地域(イギリス)への訪問をし、次の研究につなぐ
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Strategy for Future Research Activity |
学会報告 社会医学会7月、介護福祉学会10月、人間福祉学会10月に向けての準備をしている。各研究者の個別の研究成果を集めて全体のまとめの原稿を編集する作業が残されている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
中国の調査が困難になり、中国の旅費分が浮いたたに予算が残った。 今後海外の文献を翻訳したり、学会の報告を海外ですることを予定している。 海外旅費や翻訳料にあてる。
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Research Products
(7 results)