2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24653192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
堀井 俊章 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (70306083)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 人間的成長 / 学生相談 / 大学生 |
Research Abstract |
学生相談は、全ての学生を対象として、学生の様々な悩みに応えることにより、その人間的な成長を図るものである(文部省高等教育局, 2000)。今日、学生相談の場では、人間的成長は最も重要な指標となっているにもかかわらず、大学生の人間的成長を測定する有用なツールは開発されていない。そこで本研究では次の3点を目的とする。1)大学生の人間的成長を測定する新しい心理尺度を開発する。2)尺度の信頼性と妥当性について検討する。3)開発された尺度を利用し、大学生の人間的成長を規定する要因について検討し、その結果を踏まえ、大学生の人間的成長を図るためのガイドラインを作成する。 平成24年度は大学生の人間的成長を測定する尺度を開発するための予備研究として、大学生の人間的成長に関するデータを幅広く収集・整理し、項目化を図り、質問紙調査によって項目の決定を行った。 すなわち、予備尺度は100項目から構成され、大学生560名を対象に質問紙調査を実施した。不良項目の確認後、因子分析を行った結果、6因子構造になることが明らかになった。第1因子は対人関係形成力、第2因子は精神的健康力、第3因子は他者尊重力、第4因子は忍耐力、第5因子は思考力、第6因子は生活力と解釈された。尺度の有用性を考慮し、各因子の負荷量.40以上の上位5項目を抽出し下位尺度を構成し、因子再現性を確認した上で、6下位尺度全30項目から成る新しい尺度が作成された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおりに進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画どおりに推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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