2013 Fiscal Year Research-status Report
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24653192
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
堀井 俊章 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70306083)
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Keywords | 人間的成長 / 学生相談 / 大学生 |
Research Abstract |
学生相談において、人間的成長という観点から大学生を理解することは重要であり、今日、大学生の人間的成長を測定する有用なツールの開発が求められる。本研究(平成24年度~平成26年度)の全体的目的は、大学生の人間的成長を測定する新しい心理尺度を開発し、尺度の信頼性と妥当性を検討し、さらには人間的成長を規定する要因を検討し、その結果を踏まえ、大学生の人間的成長を図るためのガイドラインを作成することである。 平成25年度の目的は前年度の調査結果に基づき、大学生の人間的成長を測定する尺度を再構成し、その上で、尺度の信頼性と妥当性を検討することである。大学生約1,000名を対象に質問紙調査を実施し、数量的分析を行った。主な結果は次のとおりである。 1)人間的成長を測定する尺度の因子再現性は高いことが再確認された。 2)人間的成長を測定する尺度の信頼性(Cronbachのα係数による内的整合性および再検査信頼性係数による安定性)は十分に高いことが認められた。 3)人間的成長を測定する尺度と、それと関連が予測される尺度(心理的well-being、自尊感情、自我同一性(アイデンティティ)、精神的健康、QOSL(Quality of Student Life)、達成動機等を測定する尺度)との関連性を分析した結果、概ね予測通りの有意な関連性が認められた。 以上の結果より、大学生の人間的成長を測定する尺度は、心理尺度として一定水準以上の信頼性と妥当性を備えていることが明らかにされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおりに進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画どおりに推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度中に次年度の学会開催校が決定し、その学会出張旅費に算入するため。 次年度の学会出張旅費に使用する。
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Research Products
(2 results)