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2013 Fiscal Year Research-status Report

母親自身に発達障害がみられる家族への子育て支援プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 24653207
Research InstitutionBeppu University Junior College

Principal Investigator

飯田 法子  別府大学短期大学部, その他部局等, 講師 (10612145)

Keywords母親自身の発達障害 / 児童虐待の予防 / 子育て支援 / 父親への支援 / ビデオ観察法 / 自閉症スペクトラム / 相互扶助力 / プログラム開発
Research Abstract

本研究の対象者は、「母親自身に発達障害がみられる家族」であり、ビデオ観察法を通して、子育て支援プログラムを開発することを目的としている。自身が発達障害である母親は、子育てに悩みを抱えているが、実は父親は、母親と子どもにどのように関われば良いのかがわからない点で、さらに大きな困難さを抱えていると考えられた。そこで、今回の子育て支援プログラムは、特に「父親」への支援の在り方に注目する。発達障害を支える夫への支援という視点はこれまでの子育て支援にはないものである。また、今回の研究で用いたビデオ観察法は、母親の想像力の障害に配慮した手法である。
研究1年目である平成24年度の課題は、対象家族を募集することと、想定プログラム(案1)をまず協力を求めた健常者の家族に実施しプログラムを修正する(案2)ことであった。これらの課題はいずれも計画通りに実施することができた。また、プログラム(案2)をさらに研究協力者らと修正し、プログラム(案3)が作成された。加えて、計画より早く、研究対象者家族の1事例目へプログラム(案3)を実施することができた。
研究2年目である平成25年度は、そのプログラム(案3)を残り2事例に実施する計画であったが、これら2事例への実施もスムーズにに進み、当該年度内に終了することができた。それらを経て研究協力者らと修正プログラム(案4)を作るに至った。
上記3組以外で「ビデオ撮影には協力できないもののプログラムの限界に関する調査に応じたい」という対象者からの情報を得ることができている。またLD学会において中間発表を行うなど、計画通りに課題を進めることもできた。
研究3年目最終年度の平成26年度は、研究協力者との協議を経てプログラム案をさらに修正し、LD学会において発表する予定である。また、学会発表を経て再度修正を加え、最終プログラム(案5)を完成させる予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度は、研究対象者を選定し、プログラム案を健常者家族に実行することを目標としていた。予定通りにその目標は達成され、さらに研究対象者家族〈事例1)へ実施するなど、予定よりも早いペースで計画を進めることができた。このため、達成度の区分としては、「当初の計画以上に進展している」を選択した。
平成25年度は、平成24年度に作成したプログラム案を、引き続き研究対象家族(事例2、事例3)に実行、終了させ、プログラム案に修正を加えることを目標としていた。
それらを全て予定通り年度内に終了させることができ、貴重なデータが得られた。また、それらをLD学会に於いて、中間発表としての発表を行うなど、計画通りに研究を進めることができた。
また、「ビデオ撮影は行うことができないが、研究に協力したい」という対象者からの情報も得ることができ、今後はこれらデータを基に最終プログラム(案5)を検討する段階に到達している。
これらの状況から、現在の進捗状況を「おおむね順調に進展している」に値すると評価した。

Strategy for Future Research Activity

本研究の最終段階となる平成26年度は、これまで研究対象者に実施してきたプログラム(案4)に修正を加え、最終的なプログラム(案5)を完成させる。
11月に実施されるLD学会での発表を予定しており、発表後にはプログラムに最終的な修正を加えて、プログラム(案5)を完成させる予定である。
今年度のプログラム(案4)の修正の目的は、これまでのプログラムを子育て支援の現場により役立てやすいものとすることにある。その点に焦点をあてて、全ての事例を連携研究者や研究協力者らとともに再検討する予定である。
このため、予算には、これら計画を踏まえた旅費研究費や人件費を計上している。
また、今後は、今年度の成果を、論文化したり、子育て支援の現場で実施してもらえるように、さらなる研究として発展させていくことも計画している。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

変更が生じた理由は、予定よりも人件費と物品費が使用できなかったためである。人件費は研究協力者への謝金支払が回数的に予定より不足していたことが影響している。また、物品費においては、図書購入が予定よりも不足していたことが影響している。
物品費における図書購入やプログラム作成にあたってのノートパソコン、旅費交通費における関連学会への参加、人件費における研究協力者への謝金、研究対象者への追加情報収集における謝金の支払いなどを計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 母親自身に発達障害がみられる家族への子育て支援プログラムの開発2013

    • Author(s)
      飯田法子
    • Organizer
      一般社団法人日本LD学会第22回大会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      20131012-20131013

URL: 

Published: 2015-05-28  

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