2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24659125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
伴野 祥一 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (90164045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 強 群馬大学, 生体調節研究所, 研究員 (40420103)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 脂肪細胞 / 高血圧 |
Research Abstract |
分子シャペロンを用いて、脂肪細胞に分化させた3T3L-1細胞に過剰発現させ、lipoprotein lipase, Leptin等の発現を調べていたが、その実験の途中で3T3L-1細胞が継代を重ねたためか、デキサメサゾン、IBMX、Insulinの脂肪分化誘導剤で、成熟した脂肪細胞へ分化しなくなった。そのため、培養細胞でなく、ラットから単離した初代脂肪細胞を用いて過剰発現を試みた。一般的に継代細胞に比べて初代細胞は過剰発現が難しいといわれている。 ことに、細胞分裂しない初代細胞はアデノウイルスを含めて過剰発現させることが極めて困難であった。もともと3T3L-1細胞も含めて、脂肪細胞は過剰発現の困難な細胞の一つである。アデノウイルスの感染に関しては、ウイルスの感染量を増やす、プラスミドを細胞内に導入させる際に使用する細胞膜を融合させるlipofectamineを添加するも、アデノウイルスを単離した初代脂肪細胞に過剰発現させることはできなかった。 3T3l-1細胞はもともとFibrocyteから単離されたので、初代脂肪細胞の単離の際に、得られるFibrocyteを用いて、3T3L-1細胞同様の分化誘導剤を添加すると、約1週間で脂肪細胞に分化し、Fibrocyteは細胞分裂するため、アデノウイルスによる過剰発現が可能であったが、単離したFibocyteは5継代で細胞分裂しなくなった。 脂肪細胞として安定した結果を得ることができなかった。結果的に、脂肪細胞を用いての遺伝子の過剰発現が困難であった。 糖尿病の治療経過において重要なのは体重のコントロールである。 脂肪細胞の増加によりインスリン抵抗性が増加し、血圧も上昇する。 脂肪細胞と高血圧の関連性に関して調べることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記研究実績の概要に記載したように、遺伝子の過剰発現の技術的問題で、苦戦をしている。初代脂肪細胞への遺伝子導入の方法論の確立することはが困難なため、達成は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
上記研究実績の概要に記載したように、遺伝子の過剰発現の技術的問題で、苦戦をしている。初代脂肪細胞への遺伝子導入の方法論の確立することとと、 糖尿病の治療経過において重要なのは体重のコントロールである。 脂肪細胞の増加によりインスリン抵抗性が増加し、血圧も上昇する。 脂肪細胞と高血圧の関連性に関して調べることも平行して行うこととした。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記研究推進方策に記載したように、 1、初代脂肪細胞への遺伝子導入の方法論の確立することとと、 2、脂肪細胞の単離のする技術を獲得できたので脂肪細胞と高血圧の関連性に関して調べることも平行して行うこととした。
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