2013 Fiscal Year Research-status Report
悪性腫瘍における新規増殖因子OGFOD1の制がん分子機序の解明
Project/Area Number |
24659170
|
Research Institution | 愛知県がんセンター(研究所) |
Principal Investigator |
齋藤 憲 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍病理学部, 研究員 (70426584)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 英作 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍病理学部, 部長 (30252951)
|
Keywords | 水酸化酵素 |
Research Abstract |
私たちはOGFOD1が、実際に多種類のヒト固形癌や脳腫瘍、血液腫瘍などのヒト悪性腫瘍細胞および病理組織に豊富かつユビキタスに発現していることを見出し、興味深いことに、これらの発現腫瘍細胞ではOGFOD1という単一の遺伝子の消長が腫瘍の増殖に大きな影響を与えることが準備研究から判明した。本申請では、OGFOD1遺伝子の発現量の正負の調節によりヒト悪性腫瘍において細胞死が惹起される分子機序を明らかにし、かつその知見に基づきOGFOD1をキー分子として利用した新たな制がん技術展開のための基盤構築にチャレンジすることを目的とする。現在までに、OGFOD1発現の増減によりp21分子の発現が変化する可能性を示唆するデーターを得た。今度、具体的なメカニズムを明らかにし、悪性腫瘍の制御基盤を確立する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種悪性腫瘍において、OGFOD1発現の強弱がp21分子の発現と相関している可能性があることを示唆するデーターを得ており、次のステップへの大きな足掛かりになったと考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
分子間の相互作用や活性等を含めたメカニズムの解析、in vivoでの抗腫瘍効果の検討を行い、各種悪性腫瘍を制御できる技術応用への展開を目指す。
|