2012 Fiscal Year Research-status Report
超小型半導体光センサーと新型シンチレータによる次世代SPECT
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24659561
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小寺 克茂 信州大学, 理学部, 研究員 (60448074)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 放射線化学 / SPECT / 医療技術 |
Research Abstract |
シンチレータをコリメータの中に直接挿入し,装置の位置分解能を改善する理論的根拠を確立した.また,コリメータの厚みと径,長さによる空間分解能を予測計算し,コリメータのデザインを行った.予定ではこれらの計算にはGeant4 による詳細なシミュレーションを用いる予定であったが,時間的制約から,解析的な計算で概算するにとどまった.シンチレータ結晶の密度と,使用放射線源からシンチレータの必要長さも同様に決定した. その必要なシンチレータの一部を購入し,単チャンネルからの読み出し技術を確立した. その後バックグラウンドを考慮したシンチレータの選択を行い,そのシンチレータを購入し,基本感度測定を開始している. 多チャンネル読み出しシステムの構築にとりかかっているが,完成には達していない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シンチレータをいかに読むかの基本方針は固まり,デザインも確立した.しかし単チャンネルの読み出しのシステム確立,ノイズ除去に予想外の時間をとった.このことに手を取られ,シミュレーションシステムに手が回らなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
前期中に多チャンネル読み出しシステムを確立し,性能評価を実施する. 性能としては時間分解能と空間分解能である.特に空間分解能は改善が予測できている. シミュレーションシステムの構築がおくれたが,性能評価を進めると同時にその開発を進める.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ここまで,放射線源は当研究所所蔵の 22Na を用いてきたが,57Co を購入する.(200,000円) 当初予定の 3x3 channel では空間分解能の評価が困難であると判断されたため,6x6 多チャンネルを予定している.そのため,シンチレータを50 (200,000円),コリメータ (500,000円),ASIC とそれを採用した読み出し回路を(400,000円),そのコントロールモジュール(400,000円) を購入する. 成果発表のため国内外の学会参加を予定しており,その旅費を必要とする(600,000円). 図書等の雑日を(70,000円)見積もっている. 本年度,コリメータの購入が遅れたため,また,成果発表をほとんどしなかったため,旅費とコリメータの費用として 570,000円が,次年度繰越となった.上記はそれを含んでいる.
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