2013 Fiscal Year Annual Research Report
超小型半導体光センサーと新型シンチレータによる次世代SPECT
Project/Area Number |
24659561
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小寺 克茂 信州大学, 理学部, 研究員 (60448074)
|
Keywords | SPECT / 単一光子放射断層撮影 / コリメータ / PPD / MPPC / 位置分解能 / LSO / YSO |
Research Abstract |
従来の SPECT ではコリメータの穴より大きなシンチレータをコリメータ直後に配し,それに放射線が当たって発光する光をやはりコリメータより大きなサイズの光電子増倍管で検出し,エネルギー重心により,入射放射線の位置を求めるものである.本法では,コリメータの穴に同サイズの断面積をもつシンチレータを挿入し,これをシンチレータの径と同サイズのピクセル化光子検出器 (PPD) で読み出すことにより.高位置分解能を達成する.研究ではシンチレータ長以上に伸ばしたコリメータ(一穴1x1x50mm^3, この穴が10 x 10 = 100穴)を作成し,20 mm 長のシンチレータ結晶(LSO もしくはYSO)を挿入して実験した.各シンチレータ後端に感度面 1mm x mm の PPD を装着し,コリメータから入ってくる放射線の測定位置分解能を確かめた. 実験の前にモンテカルロシミュレーションを行い,標準偏差としての分解能1 mm を得ることができる条件を予測し,その条件で実験した.この時に決めたパラメータは,コリメータの長さ,コリメータの壁厚,シンチレータの長さであり,コリメータ長 30 mm 以上のとき壁厚 0.12 mm であればよいことと,シンチレータの長さは LSO 4 mm 以上,YSO 20 mm 以上である事がわかった. 実験ではコリメータ長条件を可変とするために,シンチレータと PPD の間に光ファイバを用い,コリメータへのシンチレータの挿入位置を調整できるようにした.バックグラウンドの研究をした後に,3行3列のシンチレータ-PPD 読み出しマトリックスを作成し 1 mm の分解能を得るに至った.
|