2013 Fiscal Year Annual Research Report
悪性脳腫瘍に対する放射線・ERストレス負荷免疫療法の研究
Project/Area Number |
24659644
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
坪井 康次 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90188615)
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Keywords | 悪性脳腫瘍 / 放射線 / 腫瘍免疫 / ERストレス / Celecoxib |
Research Abstract |
1)マウス脳腫瘍及び皮下腫瘍モデル: マウスglioma細胞GL261へkusabira-orange蛍光蛋白質発現用プラスミドを導入し、安定して蛍光を発する細胞株GL261-mKOを独自に樹立し、同系アルビノC57BL/6マウスの大腿皮下と頭蓋内に移植した。移植腫瘍のサイズを蛍光イメージング装置(IVIS)にてモニターした。 2)CelecoxibによるDanger signal 誘導作用: 培養GL261細胞に対してCelecoxibを添加することによりγ線に対する増感効果が得られた。また、そのメカニズムはCelecoxibによるERストレスの負荷であることを明らかにした。さらに、γ線照射とCelecoxibの併用により、腫瘍細胞にDanger signal である、CalreticulinとHMGB1の発現が上昇することをWestern blotで確認した。 3)CelecoxibとIndomethacinによる放射線増感効果とアブスコパル効果の誘導: 上記のマウスモデルを用いたin vivoの検討では、Celecoxib 5mg/kg、Indomethcin 1mg/kgを経口投与することでX線照射後の大腿皮下腫瘍の再発が有意に抑制された。さらに、大腿の腫瘍が治癒したマウスでは、その後に脳内へ腫瘍を移植しても拒絶され、生着しなかった。これらのマウスの脾細胞を用いたELISPOT assay ではIFN-γの生成が認められたことから、アブスコパル効果が得られていることが示唆された。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] A phase I study on combined therapy with proton-beam radiotherapy and in situ tumor vaccination for locally advanced recurrent hepatocellular carcinoma.2013
Author(s)
Abei M, Okumura T, Fukuda K, Hashimoto T, Araki M, Ishige K, Hyodo I, Kanemoto A, Numajiri H, Mizumoto M, Sakae T, Sakurai H, Zenkoh J, Ariungerel G, Sogo Y, Ito A, Ohno T, Tsuboi K.
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Journal Title
Radiation Oncology
Volume: 8
Pages: 239-248
DOI
Peer Reviewed
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