2013 Fiscal Year Annual Research Report
MAMLを基点とする軟骨細胞肥大分化制御ネットワークの解明
Project/Area Number |
24659667
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野 貴司 東京大学, 医学部附属病院, 届出診療医 (00506248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乾 洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60583119)
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Keywords | 軟骨分化 / 肥大分化 |
Research Abstract |
昨年度の段階で、四肢軟骨内骨化過程におけるMAML family の詳細な発現解析を 行っており、主に軟骨細胞内ではMAML1、MAML2 が多く発現し、MAML3 も少ないながら発現していることを確認したため、軟骨細胞分化の各過程における各MAML family の発現 パターンを解析したところ、成長板軟骨肥大層においてはMAML1が比較的多く発現していた。また、in vitro においても、未分化軟骨細胞株ATDC5 を用いた分化誘導系において、Mmp13やVegfaの発現と一致して後期分化過程においてMAML1の発現がやや増加していることがわかった。今年度は各分化段階において、MAML family と共役・複合体を形成するとされている既知の分子との実際のin vivo での相互作用についての検討を行った。具体的にはNotch、NF-κB、Wnt、Runx2、MEF2c、p53 といった分子と、in vivo で機能的なタンパク複合体を形成しているかを確認を行ない、実際にMAML family 分子と複合体を形成しているタンパクの同定実験を行った。また、軟骨細胞肥大分化に関与している可能性のあるMAML family 分子およびその共役パートナー分子の複合体により転写誘導される下流シグナルを解析するため、MAML family 分子にFlag tag を付加してATDC5 細胞に安定導入し、クロマチン免疫沈降シークエンス法(ChIP-sequence 法)にて、その下流分子をの解析を行った。
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