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2012 Fiscal Year Research-status Report

高度侵襲時における腸管機能不全の免疫学的機序解明と新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 24659805
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

前山 義博  兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80614031)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菊池 正二郎  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70381960)
石川 岳彦  北海道大学, 大学病院, 講師 (70280849)
岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
久保 秀司  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10441320)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
KeywordsγδT細胞 / CD56brightCD11c+細胞
Research Abstract

γδT細胞のアクセサリー細胞である、新奇免疫細胞;CD56brightCD11c+細胞の解析および高度侵襲時における腸管でのCD56brightCD11c+の影響の解析を行っている。
正常腸管ではγδT細胞が多く存在し、腸管の細胞のturn overに関与していると言われている。しかし、重症患者では、腸管よりの出血や腸管機能不全が認められることがあるため、我々は、この腸管機能不全が腸管免疫細胞によるturn overの異常亢進によるものと考え、γδT細胞の増殖に深く関わっているCD56brightCD11c+が関与している可能性を検討している。この機序が解明できれば、高度侵襲時の治療法として寄与できるものと考えられる。現在、高度侵襲マウスモデルを用いた解析および正常ヒト検体を用いた解析を行っている。
○高度侵襲マウスモデルを作成した。マウス腹腔内にLipopolysaccharideを投与したマウスより血液、全腸管を採取した。血液中の免疫細胞分画の解析、サイトカインの定量などを行う予定である。全腸管は免疫染色法による組織解析を行う予定であり、組織内での免疫細胞の分布、CD56brightCD11c+細胞の同定を試み、併せて腸管細胞のアポトーシスも検索する。
○正常ヒト検体の解析;正常ヒトの採血検体中のCD56brightCD11c+の比率の解析、および、培養下での増殖、およびNK細胞の増殖に与える影響の評価を行っている。フローサイトメーター法による正常ヒト血液内でのCD56brightCD11c+の比率は、通常数%と極めて少ないが、ゾレドロネート、IL-18存在下での増殖は亢進する。この増殖率は、年齢などとも逆相関する可能性があることが分かったため、今後この点についても解析していく。侵襲を受けたサンプルの解析では、手術を受けた患者のサンプルを使用することも新たに予定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

○マウスモデルを用いた“CD56brightCD11c+細胞-γδT細胞 制御系”の解析
高度侵襲マウスモデルの作製およびγδT 細胞と腸管組織破壊の解析および高度侵襲マウス腸管における“ CD56brightCD11c+細胞-γδT細胞 制御系”の解析;マウスにLipopolysaccharideを腹腔内投与し、採血、全腸管採取を行い、現在解析を行っている。
○腸管機能不全・出血を起こした患者検体の解析;現在、正常ヒトの解析を行っている。

Strategy for Future Research Activity

○マウスモデルを用いた“CD56brightCD11c+細胞-γδT細胞 制御系”の解析について、高度侵襲マウスより採取した血液、全腸管の解析を行う。全腸管は、H-E染色、免疫組織染色法を用いて腸管組織破壊、腸管上皮粘膜のアポトーシスや免疫細胞の分布の検索を行う。
○ヒト検体を用いた検索;現在、正常ヒト検体を用いたコントロールを解析中である。今後、侵襲を受けた患者検体を用いた検索を行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

フローサイトメータ法による解析を行うため、抗体各種が必要である。また、培養試薬および増殖促進物質(ゾレドロネートおよびIL-18)の購入も予定している。
免疫組織染色法による解析において、染色用の抗体、試薬を購入予定である。
また、共同研究者との打ち合わせのため、旅費にも使用する予定である。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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