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2013 Fiscal Year Research-status Report

ペプチド核酸による歯周病原細菌除去療法の確立

Research Project

Project/Area Number 24659925
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

前田 博史  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00274001)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 苔口 進  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10144776)
山城 圭介  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30581087)
高柴 正悟  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50226768)
北松 瑞生  近畿大学, 理工学部, 講師 (60379716)
Keywordsアンチセンス / ペプチド核酸 / 歯周病
Research Abstract

本研究の目的はアンチセンスペプチド核酸(PNA)を病原性細菌(歯周病原細菌)に応用し、病原遺伝子の発現調節を行い、さらにアンチセンスPNAの細菌に対する増殖抑制、静菌・殺菌効果を検討することである。また、アンチセンスPNAの菌体導入効率を向上させるための短鎖ペプチドを同定することを戦略の一つとしている。昨年度は大腸菌で応用されている短鎖ペプチドが歯周病細菌に対しても応用可能であることを示唆する結果を得ている。
今年度は、既報のペプチド配列の導入効率を上回る短鎖ペプチドを同定するために、赤色蛍光標識した約50種類の短鎖ペプチドライブラリーを構築した。この短鎖ペプチドライブラリーを歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisならびにAggregatibacter actinomycetemcomitans、そして大腸菌に作用させ、各短鎖ペプチドの細菌内への導入効率を検討中である。
これまで、ペプチドライブラリーの中から、10種類のペプチドについて、細菌への導入効率を調べた。その結果、既報のPNA導入短鎖ペプチド(KFF)の導入効率を上回るペプチドを同定することはできなかったが、ほぼ同程度の導入効率を示すペプチドが存在することが分かった。さらに、これと平行して、アンチセンスPNAの遺伝子発現調節の効果を検討するために、P. gingivalisの熱ショックタンパク質(GroEL)の塩基配列をもとに、アンチセンスPNAを設計し、合成した。細菌への導入効率を向上させるための短鎖ペプチドには既報の(KFF)配列を使用した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新規の細菌導入ペプチド配列を同定することには至っていないが、既報のペプチド配列が歯周病原細菌P. gingivalisならびにA. actinomycetemcomitansに応用できることが明らかとなっている。このため、高い細胞導入効率を示すペプチド配列同定のためのライブラリースクリーニングと平行して、既報配列を応用したアンチセンスPNAの遺伝子発現制御実験が可能となっている。平成26年度は 本研究の最終目標とする実験計画を遂行することが可能な状況である。

Strategy for Future Research Activity

既報の短鎖ペプチド配列を細菌導入ドメインとして付与したアンチセンスPNAを歯周病原細菌に応用して遺伝子発現制御試験を実施する。アンチセンスPNAは歯周病原細菌P. gingivalisの熱ショックタンパク質(GroEL)を標的として、すでに合成済みである。GroELは細菌の生存に必須の遺伝子であるために、アンチセンスPNAの濃度を調整することによって、遺伝子発現制御の解析とともに、静菌、殺菌効果についても同時に検討することが可能である。また、これと平行してPNAを高効率に細菌内へ導入することが可能なペプチド配列についても継続して解析(ライブラリースクリーニング)する。

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Published: 2015-05-28  

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