2013 Fiscal Year Annual Research Report
予測歯科医学の創生に向けた歯周感染感受性の分子基盤解析
Project/Area Number |
24659933
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
天野 敦雄 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (50193024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保庭 雅恵 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00303983)
古田 信道 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50452446)
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Keywords | Porphyromonas gingivalis / 細胞内感染 / 歯周炎 / SNARE / 小胞輸送 |
Research Abstract |
Porphyromonas gingivalis は、歯肉上皮細胞や歯肉繊維芽細胞に侵入し、感染の進行と慢性化を図る。そのため、宿主の細胞内殺菌能力の高・低が歯周病の発症と慢性化の大きな決定因子と考えられるようになってきた。 本研究では、歯周細胞の細胞内殺菌機構を解析し、その殺菌効率の決定因子となる分子基盤を明らかにすることにより、歯周病罹患の遺伝的宿主リスクを遺伝子多型から評価する方法を確立し、将来の歯周病発症を予測する「予測歯科医学」の創生に寄与することを目的としたものである。 選択的な細胞内小胞輸送を制御するSNARE分子は、細胞内P. gingivalis の選別輸送も制御していると考えられる。そこで、SNAREファミリーのうち、細胞膜と初期エンドソームに局在するSNAREに焦点を当て、RNAiノックダウン法によるスクリーニングにより、全輸送経路へのSNAREの関与を解析した。その結果、P. gingivalis は歯肉上皮細胞に侵入後,初期エンドソームに存在し,輸送小胞の融合に関わるSNAREタンパク質であるVAMP2 と共局在を示すことを確認した.また,歯肉上皮細胞のVAMP2 の発現をノックダウンさせると,細胞内に存在する P. gingivalis の生存菌数が増加した.さらに,VAMP2ノックダウン歯肉上皮細胞では,感染後期においてもP. gingivalis と初期エンドソームとの共局在が多く認められた. これらの結果より,P. gingivalis の初期エンドソームから次のオルガネラへの輸送に,VAMP2 が関与する可能性が示された.
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[Presentation] Tumor necrosis factor  in saliva may be a novel marker of carotid atherosclerosis: The Suita Study2014
Author(s)
Kosaka T, Kokubo Y, Ono T, Sekine S, Kida M, Kikui M, Yamamoto M, Watanabe M, Amano A, Maeda Y, Miyamoto Y
Organizer
European Stroke Conference
Place of Presentation
Nice
Year and Date
20140506-20140509
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