2015 Fiscal Year Annual Research Report
まちの保健室ナースの看護力で形成する急病や災害に備えられるまちづくりと効果の検証
Project/Area Number |
24659960
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
神崎 初美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (80295774)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 急病 / 災害 / 災害支援 / 受援 / 救急車 / 要援護者 / 福祉避難所 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.急病時・災害時の対処と地域連携について:A大学公開講座で実施し、参加者は、39人で平均年齢70.8(±8.1)歳、男性12人、女性23人、不明4人だった。開始前に、急病時の対処に関する知識・技術について調査票に回答してもらい、終了後にも同様の調査を行った。調査票は計11項目で知識設問(6問)技術設問(5問)、選択肢は4段階(1~4点)とした。開始前調査票への回答終了後に、「いざというときに役立つ知識」をテーマとした30分の講義を行った。講義内容は、知識面として、1.短時間で命に関わる危険な病気とは? 2.後遺症無く回復するのは2割 3.脳卒中の前触れ症状 4.心筋梗塞の前兆 とした。続いて、技術面では、5.起こったときの対処 6.AEDの使い方 7.救急車を呼ぶ方法について実習した。救急車を呼ぶ練習のときには電話の前に貼れるシートを配布し、急病時にも落ち着いて電話する方法について直接に伝えた。調査結果は、SPSS22.0を用いて、記述統計と対応のあるt検定(p<0.01)を行い分析した。各11項目と合計点(前24.4後35.6)とも前後平均点にはすべて有意差が見られた。知識設問6問では前12.8後19.6、技術設問5問は前11.6後16.1と両方とも有意差が見られた。記述アンケートでは、理解が難しかった点は、頭痛の程度、AEDからのアナウンス聞き取り、病状の判断であり、実施困難点は、AED操作と心臓マッサージへの自信、地域での取り組みでは、ご近所のコミュニケーションが最も重要だと回答した。 2.看護専門職への災害時の受援支援の方法と病院間の連携:県看護協会主催で「受援・支援ネットワークと病院間の連携」を開催し、参加者との討議により具体的実践方法など解決策を検討した。 3.福祉避難所へ移送が必要な要援護者支援方法の検討:A県防災担当者と会議し、シンポジウムを開催した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Preparedness for Protecting the Health of Community-Dwelling Vulnerable Elderly People in Eastern and Western Japan in the Event of Natural Disasters2016
Author(s)
Keiko Tsukasaki, Hatsumi Kanzaki, Kaoru Kyota, Akie Ichimori ,Shizuko Omote , Rie Okamoto,Teruhiko Kido , Chiaki Sakakibara,Kiyoko Makimoto, Atsuko Nomura ,Yukari Miyamoto
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Journal Title
Journal of Community Health Nursing
Volume: 33(2)
Pages: 107-116
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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