2012 Fiscal Year Research-status Report
病棟看護師を対象とした骨盤底筋運動指導技術修得のための教育プログラムの開発
Project/Area Number |
24659976
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
高植 幸子 椙山女学園大学, 看護学部, 准教授 (10335127)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 骨盤底筋運動 / 教育プログラム / 指導技術 / 看護師 |
Research Abstract |
SSM理論とビデオ画像を用いた技術教育を併用して、病棟看護師を対象とした骨盤底筋運動の指導技術修得のための理論モデルを作成した。 理論モデルは、毎週1回2時間、全5回のワークショップ形式で構成された。第1回目にSSMに基づくグループディスカッションを実施、第2回目に尿失禁ケアならびに骨盤底筋運動の講義と演習、第3回目に骨盤底筋運動の演習をビデオ撮影し、第4回目に撮影されたビデオを学習者自らが見て指導技術を振り返り、第5回目に学習全体について振り返って学習の不足部分を補足した。 2つの病院の看護師、各10名に理論モデルを実施した。プログラムの実施前後で、認知領域、精神運動領域、情意領域に関する教育評価を行った。認知領域は9割の正答率であった。精神運動領域は8割の実施率であった。情意領域はパフォーマンスとして8割の実施率があり、構成面接の結果、振り返りのすべてのプロセスが強化され、内省が深まったことが確認できた。学習者の主観的評価は、尿失禁ケアを振り返ることができ、業務に生かすことができる、指導技術について学習することは初めてで、様々な指導に生かすことができる、無理なく学習でき楽しかった、など概ね良好な評価が得られた。部分的に学習が不足していた教育内容を修正し、過密になっていた学習量を減らした。また作成した認知領域の評価表について、問題の意図が明確になるよう事例を精選するなどの修正を行い、骨盤底筋運動の指導技術修得教育プログラムを完成させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りの進展であり、プログラムの修正まで進み、プログラムを完成させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度 教育プログラムの実施と1年後までの経時的効果の検証 完成した教育プログラムを用いて、1施設10人の病棟看護師に実施する。実施前、実施直後、3ケ月後、6ケ月後、9ケ月後、1年後に教育評価を行う。教育評価は、精神運動領域、認知領域、情意領域に関して行う。それぞれの評価方法は、プログラム作成時に同時に作成した評価ツールを用いる。研究者と補助者1名が、事前準備ならびにプログラム実施、評価を含め合計20回程度、協力病院まで出向き実施する。プログラム実施ならびに評価のためにビデオ撮影を学習者1名あたり8回、延べ回数80回行う。 平成26年度 論文にまとめ発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費40万円:研究者と補助者1名が、事前準備ならびにプログラム実施、評価を含め合計20回程度、協力病院まで出向き実施するため、協力病院までの交通費に使用する。 人件費・謝金10万円:学習者となる研究対象者に1名あたり5000円の謝金を支払う。また補助者の人件費に合計5万円を使用する。 その他10万円:ビデオに使用するSDカードならびにDVDを各80ケづつ購入する。
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