2013 Fiscal Year Research-status Report
病棟看護師を対象とした骨盤底筋運動指導技術修得のための教育プログラムの開発
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24659976
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
高植 幸子 椙山女学園大学, 看護学部, 准教授 (10335127)
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Keywords | 看護師 / 教育プログラム / 指導技術 / 骨盤底筋運動 |
Research Abstract |
作成した理論モデルを実際に病棟看護師に適用し、妥当性の低い教育内容を修正したプログラム(案)を、さらに1病院に適用して妥当性を検証し、「骨盤底筋運動指導技術教育プログラム」を完成させた。 完成した本プログラムは、延べ時間12時間、合計5回のワークショップ形式となっており、初回は、Soft Systems Methodology を活用した振り返り、2回目は尿失禁に関する認知領域の学習、3回目は指導技術の学習、4回目は指導技術の振り返りと練習、5回目は学習効果の確認と学習全体の振り返りで構成されている。学習対象者である2~3年目の病棟看護師は、患者に排尿を我慢させることを躊躇し、頻回に排尿誘導する傾向があるために、却って患者の膀胱容量を減少させてしまう可能性のあることに気づいていても、行動修正が困難であった。Soft Systems Methodology を導入することによって、病棟看護師がおかれている状況や辛さを本音で看護師同士で語ることができるようになり、根拠をもった尿失禁ケアを実践することが看護師の専門性であることをお互いに再確認する過程を経て、患者への指導技術を高めていくことの重要性への気づきと当事者意識の強化と連動して指導技術が高まることが確認できた。 本プログラムを用いて2~3年目の病棟看護師を教育することによって、患者への尿失禁ケアが充実し、より多くの患者がより早期に尿失禁をセルフケアできるようになると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、プログラム案の妥当性を検討し、「骨盤底筋運動指導技術教育プログラム」を完成させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、本プログラムで教育された看護師によって実施された尿失禁ケアについて、患者のアウトカムを評価することによって、本教育プログラムの評価を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果の発表を行うことができなかったため、次年度使用額が生じた。 国際学会での発表、ならびに学術論文雑誌への投稿を予定している。
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